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【大相撲】

[北の富士コラム]それにしても炎鵬の首は大丈夫か? 怪力松鳳山との熱戦にハラハラドキドキ

2019年9月11日 22時29分

松鳳山(左)を激しく攻める炎鵬

写真

◇11日 大相撲秋場所4日目(両国国技館)

 松鳳山と炎鵬の一番は大熱戦となった。ハラハラドキドキ、手に汗握るとはこんな時に使うのだろう。懐に入れては面倒とばかり、松鳳山が立ち合いから猛然と突っ張って出た。軽量の炎鵬はたちまち土俵際まで攻め込まれたが、そこは稽古十分しぶとい腰で残した。そして、右を差して頭を付けて食い下がった。

 できれば左差しで頭を付けたかったが、体勢としては悪くはない。しかし、昨日も言ったように松鳳山は正真正銘の実力者である。何しろ力が強い。その怪力で炎鵬の首を抱えて思い切りひねり上げる。そのまま首を折れんばかりに締め上げるではないか。まるで親の敵に会ったような相撲である。場内は女性の悲鳴一色。その昔、大関前田山が人気絶頂の双葉山の顔面を張りまくって世の女性ファンの憎悪を一身に浴びた話を思い出す。

 閑話休題、一つ間違えれば折れても不思議ではない攻めにも炎鵬は必死に耐える。首は完全に挟まって抜くに抜けない。苦しい炎鵬はここでイチかバチかの勝負に出る。尻が土俵につくほどに低くして、一気に後ろに反った。しかし松鳳山は予期していたかのように、冷静に上から押しつぶした。やはり松鳳山は強かった。炎鵬も敗れはしたが面目躍如のしぶとさを見せてくれた。勝負では負けたが、炎鵬人気はこの一番でますます盛り上がってくるに違いない。

 それにしても首は大丈夫か? 今日の一番はさぞ疲れたことだろう。何か栄養のつくものを食べて、十分に休むことが大事である。私も見ているだけでも疲れた。負けたので余計である。

 その他では貴景勝が全勝を守った。内容もどんどん良くなってきた。あと6勝だが、ここまでくると10番は心配ないような気がする。たいしたものだ。この精神力の強さは恐れ入る。もう私の予想は外れたと言っても良いだろう。それと栃ノ心がマゲを引っ張って反則負けとなってしまったのは気の毒すぎる。弱り目にたたり目とはこのことだろう。気を落とさずに明日からも頑張ることだ。

 連日うまいものを食って少し太ったようである。今夜はサラッとそうめんでも食べよう。そもそも年寄りが連日、馬や羊を食ってどうするのか。年を取ったら粗食が一番である。それではまた明日。(元横綱)

 

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