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【大相撲】

2度目暴力事件の貴ノ富士に弟・貴源治 「何をやってるんだ、と言った。悲しくて悔しくて情けない」

2019年9月4日 20時15分

8月22日、バスケットボールの代表戦を観戦した貴ノ富士(左)と貴源治=さいたまスーパーアリーナで

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 付け人の序二段力士に暴力を振るい、秋場所を自主的に謹慎する十両の貴ノ富士(22)=千賀ノ浦=に対し、弟で幕内の貴源治(22)=同=が双子という特別な存在として重い口を開いた。4日に東京都台東区の千賀ノ浦部屋に姿を見せた貴源治は「何をやってるんだ、と言った。2度目ですからね。悲しくて悔しくて情けない」と語った。

 場所前の大事なときに、これで2度目となる兄の暴力問題。体を動かす気になれなかったのか、ストレッチだけで稽古を終えた貴源治は悲痛な表情で語り始めた。

 2日の夜から何度も貴ノ富士と話し合ったという。双子の兄が付け人ををげんこつで殴ったことを明かし「人として成長させてあげたい、という気持ちでやった。兄貴の中だとセーフという気持ち。まさかそれくらいで、という気持ちがあったみたい」としたが、暴力を振るったことに対しては「げんこつだろうがびんただろうが暴行は暴行に変わりはない」と厳しい言葉を並べた。

 貴ノ富士から「今までお前をがき扱いしてきたけど、お前の方がよっぽど大人だった」と言われた貴源治は、「気づくのが遅すぎる。何をやってるんだ」とたしなめたという。貴源治によると、貴ノ富士は先代の師匠である元横綱貴乃花の花田光司さんにも連絡したというが、「電話に出なかったみたいです」と話した。

 幕尻まで番付を下げた貴源治にとって今場所は勝負どころだが、「精神的にすべて投げ出したくなるくらい落ち込んだ。心の奥底まで沈んだ。一回と言わず何回もやめてしまいたいと思った。きのうはニュースを見て、正気でいられなくて遅くまで飲んでた」と気持ちは不安定。それでも「逃げ出すのは簡単なようで自分には難しい。これしかないという覚悟があるんで。そうういう信念で、兄貴もやってもらいたい」という。

 今後、コンプライアンス委員会が調査をし、処分が協議される。「もし残れるのであれば、しっかり自分が近くで見てあげて注意して、更生してもらいたい。身内である自分も割り切らないといけないけど、見捨てることはできない」。双子として複雑な思いを語った。(岸本隆)

 

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