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【大相撲】

与太郎のけんかと同じ… 私の知っている白鵬は本当に好青年だった

2019年7月20日 紙面から

白鵬(上)が小手投げで妙義龍を下す

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◇北の富士評論「はやわざ御免」

 12日目は、ぎっくり腰でNHKのラジオ放送を休ませてもらった手前、新聞だけをやるのは、いくらずうずうしい小生も、さすがに遠慮させていただきました。何人かは電話をくれたり、どっかのおばあさんが楽しみにしていたのに等々、心配して頂きました。ありがたいことです。

 名もなく貧しい小生ごときに身に余る幸せであります。ずーっとテレビ観戦は、かえって疲れました。炎鵬も負けました。おまけに足首まで痛めてしまいました。

 本日13日目は元気に仕事にカムバック。炎鵬の足首は頑丈にテーピングされ、多少引きずり気味で心配でしたが、相撲の方は元気いっぱい。琴恵光をもう一歩まで攻め込んだのですが、強烈な小手投げに対し、外掛けにいったのを、足をはね上げられて、掛け投げに敗れました。

 あの外掛けは、本来なら理詰めで決まってもおかしくないのですが、軽量の悲しさと、前日に痛めた右足の踏ん張りが効かなかったようです。これで先場所から数えて、勝ち越しのかかった相撲は9連敗。神も仏もないものか。どれだけ炎鵬に試練を与えれば、気が済むのですか。炎鵬は(戦国時代の武将の)山中鹿之助ではありません。

 14日目の相手が誰かわかりませんが、もうこうなったら矢でも鉄砲でも持って来いの気持ちでやるしかない。絶対に勝ちます。いや勝たせましょう。

 一方、同じ小兵の照強は13日目も勝って11勝。内容も素晴らしいので、もう一番、勝つと三賞2つもあるかもね。そして、鶴竜が負けたので、優勝だって夢じゃない。先場所の朝乃山の例もある。でも、今場所は両横綱が相手では、止めておいた方がよろしい。

 鶴竜は初顔の友風に、よもや負けるとは思ってもみなかった。左前みつを取りたかったのが取れずに、そのまま頭を下げて前に出た。何もあれほど勝ち急がなくてもと思うのだが、そこが相撲の難しいところなんです。鶴竜は自分も絶好調と思い込んでいたはず。あの体勢でも、もっていけると思っても不思議ではない。

 友風にしても、土俵につまり、捨て身というより苦し紛れの引きがきまっただけの話である。本人は放心状態で勝因を聞かれても、返答に困っていた。無欲の勝利というやつである。

 白鵬は1敗を守ったが、実に見苦しい相撲だった。首を上から抱え込み、ねじり上げる。首を折るつもりだったのか。親の敵でもあるまいに、妙義龍がやっと首を抜いたところをかち上げていた。あれはもう相撲ではない。横綱の品格と言われても、私もよく理解できていない。ただ、この日の白鵬の相撲だけは品がない。与太郎のけんかと同じようなものである。どうして自ら評価を下げる行動を取るのか、私にはよくわからない。私の知っている白鵬は、本当に好青年だったのに。

 たった1日、休んだだけなのに、何か調子が出ない。疲れた。(元横綱)

 

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