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【大相撲】

次期大関は御嶽海しかいないとつい思ってしまう

2019年7月14日 紙面から

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◇北の富士評論「はやわざ御免」

 それでは、さっそく炎鵬の相撲から始めるとしますか。結果から申し上げると、残念ながら負けました。それも力も屁も出ないような完敗である。

 2人は同郷の幼なじみどうしとあっては、ライバル心を持つのは当たり前である。特に輝は負ける訳にはいかない立場にある。若くして十両、幕内になり番付を上げてきた輝ではあるが、入幕してからは一進一退の繰り返し。恵まれた体を活かせず、目下低迷を続けている。

 一方の炎鵬は、今や角界一の人気力士となって、今場所も1敗したのみで部屋の白鵬を追走していた。今場所の2人の相撲内容から考えて、炎鵬が勝つだろうと見ていたが、結果は先に述べたように、一方的な輝の勝利となったが、この結果は私にとって全く意外なものだった。

 炎鵬の敗戦、原因は立ち合いから張っていったのが、いかにも拙かったようだ。長身の輝の顔を張るには、どうしても左脇が空き、上体は伸び上がる。それから体勢を低くし、左を差しに出る。潜り込むなら、初めから低く立つべきだった。輝は、この張り差しはある程度、予期していたのではないか。頭の上がった炎鵬は、輝の突っ張りにたまらず吹き飛ばされ土俵下。170センチにも届かない小さな炎鵬が20センチも高い輝の顔を張るのが土台、無理である。炎鵬らしくない相撲をとったものだ。8日目からは、持ち前のいやらしい、相手のいやがる相撲をとってほしいものだ。

 輝は迷いのない突っ張りと出足で会心の勝利。さぞかし良い気分であろう。大いに気を良くして中日からの相撲にも、力が入るというものだ。

 照強は元気な相撲で1敗を守った。これからも炎鵬と2人で幕内前半の土俵を盛り上げてもらいたい。

 後半の好取組、御嶽海と朝乃山の一番は、御嶽海が力の違いを見せつけ、朝乃山に付け入る隙を見せずに、一気の押しで圧勝した。こんな相撲を見せられると、やっぱり次期大関は、御嶽海しかいないとつい、思ってしまう。何とか2敗を死守し、両横綱の前にたちはだかってくれ。

 それは高安にもいえることだ。かなり相撲がしっかりして、ようやく前に出る力が見えてきた。白鵬は大栄翔に大苦戦。引いてはたいて防戦一方。ようやく引き落としで勝ったが、42回優勝の大横綱の相撲には、ほど遠いものだった。それでも勝つのだから、やはり強いのだろう。鶴竜は正代も軽く料理し、全勝を守った。今のところ、相撲内容は白鵬より安定している。久しぶりに優勝のチャンスが巡ってきたようだ。

 それでは、そろそろ飯でも食うか。3日間、外食が続いたので、今夜はルームサービスで済まそうか。このホテルはスパイシーカレーがうまい。それから昨夜のすし屋さん、やはりイカはなかった。不漁らしい。その代わり、アワビが抜群だった。北海道のアワビは、身がしっかりして歯触りが良い。それをきもじょうゆを付けて冷たい白ワイン。もう、たまりません。店名を教えても良いのですが、今でも予約がとれないらしい。残念でした。  (元横綱)

 

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