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【大相撲】

「四つ相撲の代表に」 初V朝乃山、王道極める

2019年5月28日 紙面から

優勝した大相撲夏場所千秋楽から一夜明け、記者会見する朝乃山=高砂部屋で(潟沼義樹撮影)

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 令和最初の本場所となった大相撲夏場所で初優勝を果たした幕内朝乃山(25)=高砂=が、千秋楽から一夜明けた27日、東京都墨田区の高砂部屋で記者会見し、番付で先を行く若手とは一線を画す四つ相撲で新時代の看板力士を目指すことを宣言した。

 視線は早くも、横綱初挑戦を含む上位総当たりとなる名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館)=中日新聞社共催=に向かっていた。目標こそ「とりあえず勝ち越しを目指す」と控えめだったが、初Vを支えた右四つの攻めには強いこだわりを見せた。

 「先場所まで押し相撲が目立っていたけど、僕は、世の中では四つ相撲と言われる力士。若手の四つ相撲代表でありたい」

 先に初優勝を経験した大関貴景勝や小結御嶽海を筆頭に、20代前半〜中盤の伸び盛りは押し相撲を得意にする力士がそろう。電車道の押し出しなど、野球の投手に例えるなら直球主体の剛腕だ。

 一方、目標とする横綱白鵬や大関復帰を決めた栃ノ心らの四つ相撲は、高い安定感を誇る緩急自在のエースのようなものか。まわしを引いて勝機を探るタイプは大崩れすることが少ない。富山県出身者では元横綱太刀山以来、103年ぶりの賜杯を手にした25歳は、同郷の英雄に並ぶため王道の攻めを極める。

 場所前から3週間近くアルコールを断ち、千秋楽後についに勝利の美酒にありついた。優勝パレード出発前にビールをグビリ。「めっちゃうまかった」。最高の喜びを知ったからこそ、場所中の禁酒は今後も験担ぎとして続けるという。

 「富山の誇り」など優勝を祝福するメッセージは、これまで400件に達したという。「連絡が止まらなくて…。すごいことをしたんだな」と快挙を実感。6月中旬には、部屋として初の富山合宿も予定している。最高の形で凱旋(がいせん)し、真価を問われる真夏の場所に向けて力を蓄える。 (志村拓)

 

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