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【大相撲】

明生、4場所連続勝ち越し 90分電車通勤→2秒1電車道 

2019年5月24日 紙面から

勝ち名乗りを受ける明生(平野皓士朗撮影)

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◇夏場所<12日目>

 三役初挑戦の重圧を、満点の立ち合いではじき飛ばした。明生が左差しから一気に前に出て、栃ノ心に何もさせずに寄り切り。6連勝で、幕内では4場所連続の勝ち越しを決めた。

 大関復帰にリーチをかけた鬼の形相の相手と20秒近く向き合っても「オーラがすごくてのまれないように、逆に気合を入れてと思った」とひるまなかった。わずか2秒1での圧勝。「稽古を付けてもらって、幕内に引き上げてくれたのも(栃ノ)心関だった」と、巡業などで胸を出してもらった恩を最高の形で返した。

 関取最長の電車通勤でもまれる23歳には、電車道の攻めが良く似合う。所属する立浪部屋の所在地は、茨城県南西部のつくばみらい市。千葉、埼玉両県を突っ切る「通勤時間」は、片道で約1時間半にもなる。

 自己最高位の西前頭7枚目まで番付が上がり、取組後に部屋へ戻るのは午後7時半頃になった。帰宅ラッシュの混雑でもみくちゃにされても「誰からも声を掛けられないんです」。世のサラリーマンから共感を呼びそうな電車移動の姿が、そろそろ注目されてもおかしくない。

 鶴竜と朝乃山を星の差2つで追走。まだ初優勝の可能性も残している。「毎日が勉強です。もっと強くなって(上位)と対戦したい」。自己最多の12本の懸賞を手にしても、帰宅ラッシュの真っただ中へ。実直な伸び盛りが、最終盤の土俵を盛り上げる。 (志村拓)

 

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