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【大相撲】

栃ノ心、9勝目で大関復帰に王手

2019年5月22日 紙面から

栃ノ心(右)が寄り切りで御嶽海を破る=両国国技館で(大泉謙也撮影)

写真

◇夏場所<10日目>

 (21日・両国国技館)

 関脇栃ノ心(31)=春日野=は小結御嶽海を寄り切って9勝目を挙げ、大関復帰まであと1勝とした。一人横綱の鶴竜(33)=井筒=は平幕阿炎を冷静にはたき込んで1敗を維持。正代を寄り切った平幕朝乃山(25)=高砂=を含めて、トップは1敗の3人が並んだままだった。

 立ち合いで踏み込むやいなや、その太い腕で相手のまわしをガッチリとつかむ。栃ノ心がその左腕にグッと力を込めると175キロもある御嶽海の体は浮き上がった。右もねじ込み、万全の体勢で寄り切り。大関復帰の10勝に王手をかけた。

 「よかったねえ。いい立ち合いをした。はまったねえ」と内容に手応えを感じているが、油断はみじんもない。「あと一番。勝たないと分かんない、まだ。とりあえずあしたですね」と11日目の阿炎戦に気持ちを切り替えた。

 “あした”には特別な思いがある。大関昇進を決めた昨年夏場所後の伝達式で、「親方の教えを守り、力士の手本になるように、稽古に精進します」とあえて「親方」を口上に込めたが、その春日野親方(元関脇栃乃和歌)の誕生日が今月22日。昨年夏場所で3場所連続の2桁勝利となる初日からの10連勝を決めたのも同じ日。そして今場所も、師匠の誕生日に大関復帰となる10勝目をかけて土俵に上がる。

 師匠も「それはうれしいね。でも1つ負けちゃったからなあ。(誕生日と重ならなくても)うれしいことは早いほうがいい」と話す。

 「力士の手本」という言葉も常に実践する。師匠は「巡業の態度、言葉を見れば。変化したり引いたり、半端な相撲もない。栃ノ心はそういう人間じゃない。(ほかの力士は栃ノ心の)背中を見て学んでいくことがいっぱいある」という。

 10勝以上で大関復帰の特例に挑んだ20例で、カムバックできたのは5例だけ。栃ノ心は度重なるけがに腐ることなく努力を続け、それを史上最速の11日目に決めようとしている。 (岸本隆)

 

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