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【大相撲】

新大関貴景勝、右膝のじん帯損傷で休場

2019年5月17日 紙面から

貴景勝休場について取材に応じる千賀ノ浦親方(左)(志村拓撮影)

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◇夏場所<5日目>

 (16日・両国国技館)

 新大関の貴景勝(22)=千賀ノ浦=が右膝負傷で休場し、7月の名古屋場所はかど番になることが決定的となった。一人横綱の鶴竜(33)=井筒=は小結碧山を危なげなく寄り切って5連勝。1場所での大関復帰が懸かる関脇栃ノ心(31)=春日野=も5戦全勝とした。また、幕下では佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で、祖父に元横綱琴桜を持つ東幕下2枚目の琴鎌谷(21)=佐渡ケ嶽=が3勝目を飾って十両昇進へ前進した。

◆弟子を思いやる

 土俵への思いをグッとこらえた貴景勝が、未来のために休場を決断した。4日目の勝った御嶽海戦で右膝を痛めてから一夜明け、2つの病院で診察を受けた新大関は、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に電話で「ちょっと痛みがあるので休場したい」。無念の自己申告だった。

 朝稽古後、取材に応じた師匠は「相撲人生を終わらせるわけにいかない。痛いとか言う男じゃないから」と弟子を思いやった。再出場については「全然考えていない」と否定。日本相撲協会に提出された診断書は「右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷で今後約3週間の加療を要する見込み」。故障したのは「投げを打った際」(貴景勝)だったという。

◆新大関で8人目

 このまま休場を続ければ7月の名古屋場所はかど番だ。負け越せば大関から陥落するだけにプレッシャーはいや応なく増すが、過去のデータは新大関を後押ししている。

 新大関場所で休場したのは、貴景勝で8人目。先輩大関7人のうち、5人がかど番場所で勝ち越した。千代大海は1999年夏場所を全休したが、当時の公傷制度で番付を維持。その後は歴代1位タイとなる65場所の大関在位を記録した。ただ一人、関脇陥落を経験した武双山も、直後の2000年秋場所で10勝を挙げ2桁勝利が条件の特例で大関に復帰。地力があるからこそ踏ん張れる。まさに急がば回れだ。

 貴景勝の休場は、昨年春場所以来2度目。右足を痛めた前回は「このままでは幕内上位で戦っていけない。体が壊れる」と教訓を得た。食生活や睡眠から体づくりを見直して同年九州場所で初優勝、そして大関昇進と飛躍につなげた。「最後の番付を目指す」ための小休止。また強くなって、真夏の名古屋を熱くする。 (志村拓)

支度部屋で負傷した右膝を押さえる貴景勝=15日、両国国技館で(平野皓士朗撮影)

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