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【大相撲】

最悪休場も… 貴景勝、右膝負傷 痛すぎる3勝目

2019年5月16日 紙面から

御嶽海(左)を下した後、右脚を気にする貴景勝(平野皓士朗撮影)=両国国技館で

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◇夏場所<4日目>

 (15日・両国国技館)

 新大関の貴景勝(22)=千賀ノ浦=が痛すぎる3勝目だ。苦手の小結御嶽海を寄り切って連敗を免れたが、右膝を痛めるアクシデント。16日の状態次第では休場の可能性もある。一人横綱の鶴竜(33)=井筒=は遠藤を押し出して4連勝。1場所での大関復帰を狙う関脇栃ノ心(31)=春日野=も4戦全勝となった。勝ちっ放しはこの2人と平幕の朝乃山(25)=高砂=の3人だけとなった。

 天敵の壁を突破した貴景勝が、大きすぎる代償を負ってしまった。直接対決で5連敗中だった御嶽海をもろ差しから寄り切り、3勝目を挙げた直後、右膝に手を置いてしゃがみそうになった。

 新大関の異変を察知した館内が静まりかえる中、何とか勝ち名乗りを受けて顔をしかめながら、花道を引き揚げる。支度部屋では風呂場には直行せず、右膝の内側を念入りにアイシングした。

 2本差して攻めた体勢で、右脚を軸に踏ん張って膝を痛めたとみられるが、報道陣に囲まれると「大丈夫っす」と2度、繰り返した。痛めたタイミングを問われると即座に「痛めてないっす」。痛みと闘うような荒い呼吸の中、ひたすら気丈に振る舞った。

 慣れない武器を振るった向こう傷か−。場所前に「突き押しだけでは、上には(攻めを)徹底できないこともある。幅を広げるように。何が正解か分からないけど、模索していく」と意欲的にもろ差しの攻めを磨いた一方、付け焼き刃であることも自覚していた。体を密着させて自慢の突き押しを封じる御嶽海に威力を発揮したが、体が悲鳴を上げてしまった。

 「2連敗すると、3連敗しちゃう。転けちゃいけないと思いました」と意地を見せたが、一難去ってまた一難。5日目の出場については言及することなく、慎重な足取りで車に乗り込んだ。

 打ち出し後、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は、東京都台東区の千賀ノ浦部屋で取材に応じ、5日目の出場について「明日(16日)にならないと分からない。痛がれば、無理はさせられない」と発言。病院で検査を受ける16日朝の状態次第で休場にかじを切ることになりそうだが…。令和のスタートを彩る目玉とも言える存在が、思わぬ試練と向き合うことになった。 (志村拓)

 

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