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【大相撲】

貴景勝、大関初黒星 土俵下まで吹っ飛ばされ、あおむけ

2019年5月15日 紙面から

北勝富士(左)が押し出しで貴景勝を破る=両国国技館で(神代雅夫撮影)

写真

◇夏場所<3日目>

 (14日・両国国技館)

 新大関の貴景勝(22)=千賀ノ浦=は平幕の北勝富士に押し出され、初黒星を喫した。一人横綱の鶴竜(33)=井筒=は元大関の琴奨菊を上手投げで際どく退け、3連勝。幕下では、親子3代関取の期待が懸かる東幕下2枚目の琴鎌谷(21)=佐渡ケ嶽=が2勝目を挙げた。

      ◇

 仕留めきれなかった。貴景勝が押し込みながら、北勝富士の右のおっつけで勢いをそがれ、左の喉輪で上体が浮く。体を寄せられると反撃できず、一気に押し出された。土俵下まで吹っ飛ばされ、あおむけになってかみしめた大関初黒星。だが、常日ごろから勝ち負けに一喜一憂しないからこそ、決して下を向くことはなかった。

 髪を洗って切り替え、報道陣に囲まれると「いつも通りいったと思います。押しの角度や体の預け方とか、ちょっとしたことなんですけど…。相手がいいところではまった感じ。相撲って難しい」。連勝中よりもむしろはっきりした口調で振り返った。

 春場所も3日目に初黒星を喫したが、10勝を挙げて大関とりを成就させた。突き押し一本の攻めを信じ抜くことの大切さは、誰よりも分かっている。反省は自分自身との対話で、消化するだけ。早くも視線は4日目、直近5連敗で3勝7敗と合口の悪い御嶽海との一番に移っていた。

 切り替えの早さも新大関の武器だ。取材の合間、至近距離のカメラに「フラッシュって必要?」と目を細めた。一瞬、緊張が走ったが「全然いいよ、ばしばし撮って。仕事なんだから」とニヤリ。帰り際に車に乗り込むと、報道陣に向かって手を振って「お疲れさ〜ん」。穏やかそのものだった。

 八角理事長(元横綱北勝海)も「精神力があるから(大関に)上がっている」と、心配無用と言わんばかり。その言葉に応えるように「精神的に落ち込んだりとかは、全然ない。悔しさをぶつけたいと思う」と言い切る貴景勝が、慌てず騒がず立て直していく。 (志村拓)

 

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