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【スポーツ】

ストライド走法が特長の一山麻緒 ハーフマラソンへ果敢に挑戦しスピードを上げていけば…日本女子初の2時間18分台も夢ではない![金哲彦評論]

2020年3月9日 11時2分

金メダルを手に笑顔を見せる一山麻緒

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 スタートから雨が降り続き、決して好タイムにつながらないコンディション。その中で2時間20分台を出した一山の走りは見事というほかない。1キロ3分20秒の速いペースで取り損ねるライバルもいた給水に、しっかり成功。雨で滑りやすい道路の白線を避けるなど、コースの位置取りにも注意を払っていた。とても22歳とは思えない冷静なレース運びだった。

 フォーム自体も今後への可能性を感じる。1歩の幅が狭いピッチ走法が主流の女子の中で、一山はアフリカ勢のような腰高で1歩の幅が広いストライド走法が特長だ。速いタイムを狙うには距離が稼げるストライド走法の方が有利。ちまたで話題の厚底シューズも、1カ月前の丸亀ハーフマラソンの時より履きこなしている感があった。今後、ハーフマラソンへ果敢にチャレンジしてスピードを上げていけば、日本女子初の2時間18分台も夢ではない。

 これで東京五輪のマラソン代表6人が出そろったが、男女ともに3枠目で最後に決まった2人、男子の大迫と女子の一山が日本のナンバーワンに躍り出たと思う。一山は32キロから33キロの1キロを3分10秒で走った。これはマラソン王国のケニア、エチオピア勢に肉薄するようなハイペースだ。日本記録を更新した大迫もスピード、後半のまとめ方など代表3人の中で抜きんでている。

 この2人が、昨年9月のMGCで代表権を獲得し、暑さに対する強さを証明した男女4人に加わる。もちろん、東京五輪でどのような結果になるかを判断するには時期尚早だが、間違いなく4年前のリオデジャネイロ五輪より代表6人のレベルは高い。(マラソン解説者)

 

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