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【スポーツ】

<女子マラソン・五輪最終バトル>「全部出せ。捨てろ」福士加代子の助言が安藤友香を変えた!

2020年3月5日 0時58分

安藤友香

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◇3・8名古屋ウィメンズマラソン出場有力選手

 東京五輪女子マラソン代表の最終選考会を兼ねる名古屋ウィメンズマラソン(中日新聞社など主催)が8日にナゴヤドーム発着で行われる。今大会では日本人1位かつ、1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生(ダイハツ)が記録した2時間21分47秒を切った選手が3枠目の代表切符を得られる。泣いても笑っても五輪へのラストチャレンジ。高いハードルに挑む、有力選手を紹介する。

 3年前の自分と決別するため、安藤友香(25)=ワコール=が再び名古屋に帰ってくる。東京五輪の切符への指標となる、松田瑞生が大阪国際で出した「2時間21分47秒」は、くしくも安藤が初マラソンとなった2017年名古屋で出した「2時間21分36秒」の自己ベストに近い。

 「いい意味で逃げ道がなくなった。今の自分の弱さに勝って、過去の自分に勝ちたい。自分超えができなければ五輪はない」。自分超え=東京五輪。ターゲットはシンプルだ。

 過去の幻影に苦しんできた。17年のタイムは初マラソン日本記録。安藤は低迷が続く女子マラソン界に登場した「新ヒロイン」として注目され、両腕をだらりと下げる「忍者走り」の名前もまたたく間に広まった。

 「つらかった。状態が悪いときでも『いや、あのときはあれだけで走ったから』とか。ずっとそこにしがみついていた」と安藤。自分との戦いに縛られ、17年夏の世界陸上は17位に低迷。納得できる走りができないまま時が過ぎていった。

 転機は19年2月のワコール移籍だ。「メニュー表を見てびっくりした。合宿中は3部練習で1日50キロくらい走る。練習量は格段に増えた」。走り込みと並行して、ほとんど取り組んでこなかった筋力トレーニングにも着手。故障がちな体が徐々に変わっていった。

 チームメートとなった福士加代子の存在も悩める安藤を助けた。「うまくいかなくて」と打ち明けると、福士は「考えすぎなんだよ。走っているときにこうしてああしてと考えられるのか。全部出せ。捨てろ」。気持ちが軽くなった気がした。 19年秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は8位。「MGC前の練習はびっくりするくらいできた。これが自分と戦って、勝つことかと。その感覚をつかむことができた」と順位以上の手応えを得た。生まれ変わった忍者走りで、五輪切符に挑戦する。

▼安藤友香(あんどう・ゆか)1994(平成6)年3月16日生まれ、岐阜県海津市出身の25歳。160センチ、45キロ。愛知・豊川高では全国高校駅伝で2度の優勝に貢献。スズキ浜松ACに在籍していた2017年の名古屋では初マラソンの日本記録となる2時間21分36秒で2位。世界選手権は17位。19年にワコールへ移り、MGCでは8位に入った。

 

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