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【スポーツ】

[柔道]父の誕生日に“東京五輪決定” 阿部詩の52キロ級は日本勢にとっての「鬼門」 山口香、中村美里…名選手も金に届かず

2020年2月27日 22時21分

柔道の東京五輪代表に決まり、ポーズを決める阿部詩=東京都文京区の講道館で(沢田将人撮影)

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 全日本柔道連盟は27日、東京都内で強化委員会を開き、東京五輪代表に女子52キロ級で世界選手権2連覇中の阿部詩(19)=日体大、五輪2大会連続金メダルを狙う男子73キロ級の大野将平(28)=旭化成=ら12人を選出。五輪で実施される男女14階級のうち、昨年11月に内定済みの女子78キロ超級の素根輝(19)=環太平洋大=を含め13人が出そろった。未定となっている男子66キロ級は丸山城志郎(26)=ミキハウス=と阿部一二三(22)=日体大=が競り合っており、最終選考会となる4月4、5日開催の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)後に代表が決まる。

 破竹の勢いでシンデレラロードを駆け上がってきた19歳がついに初の五輪を射止めた。詩は「五輪は人生最大の目標。全てを懸ける場所。内定してホッとはしているけど、目指すところは金メダル。東京五輪の舞台で最高の柔道を見せたい」。決定の一報は女子代表の増地克之監督(49)からの電話だった。「ここからが勝負だ」の声に、大きくうなずいた。

 詩には日本勢の鬼門となっている52キロ級での金メダル獲得がミッションとなる。過去3大会は世界を3度制した中村美里が出場したが、金には届かず。かつては山口香ら名選手も優勝できなかった。女子では唯一、金メダルを獲得できていない階級だ。詩は「52で初めての優勝者になりたい」と言う。

 近年は超の付くハイレベルな代表争いを繰り広げてきた。2017年世界選手権では志々目愛が優勝し、角田夏実が2位。詩は後れを取ったが、強敵の存在を肥やしに急成長。18、19年の世界選手権を2連覇した。「志々目選手や角田選手と戦ったからこそ、強くなれた。責任と覚悟をもって五輪では戦う」。52キロ級では日本最強が世界最強。誇りを持って歴史の扉をこじ開ける。

 27日はくしくも父の浩二さんの50歳の誕生日だった。「いいプレゼントになりました」と詩。4月の体重別へ代表選出の夢をつなげた兄の一二三へも、「お兄ちゃんにも決めてほしいですね」。家族を思いやる優しい笑顔になった。

 

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