トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[柔道]柔道・井上監督が涙の五輪代表発表「ぎりぎりで落ちた選手たちの顔しか浮かばない」金メダル量産へ苦渋の早期内定

2020年2月27日 21時55分

全柔連の強化委員会後の記者会見で代表に選ばれなかった選手について話し、涙ぐむ男子の井上康生監督

写真

 全日本柔道連盟は27日、東京都内で強化委員会を開き、東京五輪代表に女子52キロ級で世界選手権2連覇中の阿部詩(19)=日体大、五輪2大会連続金メダルを狙う男子73キロ級の大野将平(28)=旭化成=ら12人を選出。五輪で実施される男女14階級のうち、昨年11月に内定済みの女子78キロ超級の素根輝(19)=環太平洋大=を含め13人が出そろった。

 男子代表の井上康生監督(41)は会見中、涙で言葉に詰まった。

 「今はぎりぎりで落ちた選手たちの顔しか浮かばない。彼らは全てを懸けて戦ってくれた」と一人一人の名前を挙げていった。これまでは4月の選抜体重別の後に五輪代表を発表するのが通例だった。今回は最終選考会を待たず、ほぼ全ての階級で脱落者を決した。苦渋の決断でもあった。

 東京五輪へ向けて新たに策定した「早期内定」システムを、金メダル量産への切り札と位置付けている。金野潤強化委員長(52)は「選手の摩耗を防ぎ、海外選手の対策に時間を充てることもできる」。国内での代表争いで疲労を重ねるより、国際大会での実績を重視。3段構えの選考方式を採り、2段目の今回で陣容を固めた。

 強化委員会では男子60キロ級で世界ランキング1位の永山竜樹を早々と選考外にすることに対して、採決で反対票も投じられた(賛成25、反対3)が、その他の階級では反対票は皆無だった。

 今回決まった12人のうち、男子81キロ級の永瀬を除く11人が昨年の世界選手権代表。その永瀬も2015年世界王者で、経験豊富なメンバーがそろった。金野委員長は「青臭いことを言うが、選手全員が金メダルを目指す以上、全階級で金を目指す」。お家芸の宿命を背負い、異例の早さで臨戦態勢を整えている。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ