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【スポーツ】

東京マラソン一般参加取りやめ 東京五輪は大丈夫か 正体不明の新型コロナウイルス…ホスト国に求められる正しく早い判断

2020年2月17日 20時20分

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、東京マラソンで一般参加者の出場を全面的に取りやめることついて話す小池都知事(中)

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[記者の目]

 不幸にして、不安の「第1弾」が的中してしまった。私は、中日新聞(東京新聞)の12日付夕刊に、東京マラソンの開催を危惧するコラムを書いた。「東京都が中国在住の参加予定者に事実上の自粛を要請…3万8000人が走る…沿道は170万の内外の観衆で埋まる…マスク姿の人の波が出現するだろう」といったような中身だった。

 世界的にも有名な、このマンモスマラソン大会が、限定170〜200人規模のエリート大会となる。人が1カ所に多く集まることは、感染のリスク増大を意味する。例えば、100人程度で、2時間ほど開いた屋形船の宴会から10数人への感染が判明したばかりである。東京の大動脈を人が埋め尽くす大会は何を意味するか、あしき想像は容易である。

 日曜日に1万数千人規模で開催された熊本マラソンの映像は異常なものだった。沿道ばかりか、マスク姿のランナーの波が続いたのである。

 冒頭に、不安の「第1弾」が的中したと書いた。件(くだん)のコラムには続きがあって、私は、7月24日開幕の東京五輪にまで思いを巡らしている。「東京マラソンとは比較にならない世界最大規模のイベントである。その後にはパラリンピックも控える」と書いた。新型コロナウイルスは正体不明、不気味である。難敵に対して、医科学界は懸命な努力を続けているのだろう。だが、ホスト国として、オリンピックを成功させたいのなら、一人一人が自覚して、ここは国を挙げて事に当たらなければいけない。国は正しい判断を早急に示さなければならない。56年ぶりの祭典まで時間はない。私の書いた「第2弾」が杞憂(きゆう)に終わることを切に願っているのである。(スポーツジャーナリスト・満薗文博)

 

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