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【スポーツ】

[箱根駅伝]采配ピタリ!国学院大・前田監督男泣き 4日前に10区の選手を変更 殿地琢朗が期待に応える激走で総合3位!

2020年1月3日 19時20分

ゴール手前で激しく3位争いをする(手前から)国学院大・殿地琢朗、帝京大・吉野貴大、東京国際大・内山涼太

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◇3日 第96回東京箱根間往復大学駅伝・復路(神奈川・箱根町〜東京・大手町)

 大手町に新たな風が吹いた。往路2位の国学院大が粘りに粘って目標に掲げていた総合3位でフィニッシュ。昨年の総合7位を上回り往路に続いて同大史上最高順位を更新した。チームを11年率いる前田康弘監督(41)はひと目をはばからず男泣きした。

 「本当にしびれました。いつも選手には教えられてばかりなんですが、きょうも最後まで諦めてはいけないということを教えてもらいました」。声を詰まらせながら指揮官は選手をねぎらった。

 直前の采配がぴたりとはまった。大会4日前。10区を殿地琢朗(どんち・2年・益田清風高)へ変更すると決めた。「最後の調整を見て『これは絶対に走る』と直感で選びました」。外れる選手には深々と頭を下げた。「23キロを押し通せるスタミナに懸けました」

 指揮官の思いに2年生が応える。たすきを受けた時点では5位。だが驚異の走りを見せる。14キロ付近で3位集団に追いつくと残り1キロでスパート。他校の走者を置き去りにするとそのまま歓喜のゴールテープを切った。「20キロと23キロは違う。この3キロが差を生む」と前田監督がにらんだ通りの展開になった。

 目標達成とともに指揮官が喜んだのは大学時代の恩師、大八木弘明監督(61)率いる駒大を上回ったことだ。2000年に駒大が箱根駅伝で初優勝したときの主将が前田監督。「尊敬している」と語る存在を初めて超え「ようやく恩返しができました」と話した。

 チームを引っ張った主将・土方英和(埼玉栄)や平成最後の「山の神」の称号を持つ浦野雄平(富山商)ら4年生と成長した下級生の力を見事に融合させてつかんだ総合3位。「今回がフロックじゃないこと、常連校への道筋を付けられるように努力を重ねていきたいと思います」と指揮官。頂は見えた。“歴史を変える挑戦”はまだ始まったばかりだ。

 

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