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【スポーツ】

[箱根駅伝]衝撃のモグス超え! 東洋大・相沢晃が2区初の1時間5分台「自分でも驚いた」

2020年1月3日 紙面から

往路11位でゴールした東洋大・宮下隼人を迎える2区で7人抜きを達成した相沢晃(左)=神奈川県箱根町で(武藤健一撮影)

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◇第96回箱根駅伝<第1日>

 ▽2日▽東京・大手町〜箱根・芦ノ湖の5区間107.5キロ▽出場21チーム▽スタート時の気象 晴れ 気温6.9度 湿度51% 東南東0.9メートル

 令和の新時代を担う学生長距離界のエースが大記録を打ち立てた。エース区間、花の2区(23・1キロ)で東洋大の相沢晃(4年・学法石川)が1時間5分57秒の区間新記録。前回大会で塩尻和也(当時順大)が出した1時間6分45秒の日本人最高はもちろん、“不滅の記録”とも言われたメクボ・モグス(2009年・山梨学院大)の1時間6分4秒をも塗り替えた。

 これぞ鉄紺の東洋魂、その1秒を削り出す走りだ。相沢は口を開け、体を突き動かしながら倒れ込むように戸塚中継所に飛び込んだ。1時間5分57秒。第1回大会から100年、96回の歴史を重ねた大会であまたの名選手が誰も成しえなかった1時間5分台の領域に突入した。

 「自分でも驚いた。(1時間)6分30秒では行けるかなと思ったが、5分台で行けるとは思っていなかった」。目標として掲げていたのは日本人最高。しかし、学生レベルを超越したデッドヒートは“不滅の記録”すらも超えた。

 14位でたすきを受けた相沢の13秒先には予選会日本人トップの伊藤(東京国際大)の背中があった。程なく追いつくと、約20キロにわたって並走。「伊藤君が引っ張ってくれたので、予定していたより速いペースで行けた。すごく感謝している。ハーフマラソンの通過も日本記録ぐらいだと思う。一緒に競りながらできたのはすごく楽しかった」と振り返った。

 7人抜きでチームを7位まで引き上げたものの、東洋大は往路11位に終わったこともあり「先頭まで行くのが自分の役割だったので悔しい」と主将としての顔ものぞかせた。ただ、箱根駅伝の歴史を塗り替える走りが色あせることはない。

 次は世界へ−。東京五輪は1万メートル、パリ五輪はマラソンでの出場を目指している。「1万メートルにはスピードもスタミナも必要。箱根駅伝は通過点としてすごくよかった。2区から世界に羽ばたいている選手が多いので自信になった。次のオリンピックでは(服部)勇馬さんから代表の座を奪いたい」

 大会創設時から続く理念は「箱根から世界へ」。1964年東京五輪男子マラソン銅メダルの故円谷幸吉さんと同じ福島県須賀川市出身の韋駄天(いだてん)は、大記録の看板を背負って東京五輪を目指す。 (川村庸介)

<相沢晃(あいざわ・あきら)> 1997(平成9)年7月18日生まれ、福島県須賀川市出身の22歳。178センチ、62キロ。福島・学法石川高では3年連続で全国高校駅伝に出場。2016年に東洋大に進学し、今季は日本選手権の5000メートル5位、1万メートル4位でいずれも学生トップ。ユニバーシアード(イタリア・ナポリ)ハーフマラソン金メダルを獲得。卒業後は旭化成に入社予定。マイブームはスイーツ巡り。

 

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