トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[レスリング]登坂絵莉 諦めていた五輪 昼3時まで寝てた日も 自力出場の可能性復活に「目標を目指せることは幸せ」

2019年12月17日 15時23分

須崎、入江ら難敵を倒しての五輪を目指す登坂

写真

◇19日開幕 全日本選手権(駒沢体育館)

 東京五輪の選考に関わる19日開幕のレスリングの全日本選手権(東京・駒沢体育館)で、リオデジャネイロ五輪の金メダリストコンビが正念場を迎える。女子50キロ級の登坂絵莉(26)と68キロ級の土性沙羅(25)=いずれも東新住建。自力での五輪出場の可能性が復活した登坂は今大会で優勝すれば2020年へ前進し、土性は優勝で五輪が決まる。公私ともに仲良しの金コンビは「2人で一緒に五輪へ」と声をそろえる。

 一度は完全に諦めていた五輪への思いが再び燃え上がっている。全日本選手権を前に、登坂は練習拠点の至学館大(愛知県大府市)で自分を追い込んだ。「これがラストチャンス。今大会に向けて今までにないくらいレスリングに時間を使ってきた。絶対に勝ちたい」

 6月の全日本選抜選手権。登坂は2018年世界女王の須崎優衣(早大)に0−10のテクニカルフォール負けした。世界選手権代表はプレーオフで須崎を破った入江ゆき(自衛隊)が勝ち取った。入江が世界で表彰台に上がった時点で五輪に内定するため、登坂の自力での東京五輪の可能性は消えてしまった。

 「勝てなかったのは自分の弱さ。ゆきさんが負けることは全く望んでいなかったし、6月以降は体を動かす程度しかレスリングはしていなかった」。五輪への気持ちは折れていた。

 9月19日、登坂は入江が敗れた試合をインターネット中継で見た。「動揺しました」と心は乱れたが、数時間たつと腹が据わった。「6月に負けて以降、昼3時まで寝ている日もあった。最高といえば最高だけど、これが一生続くのかと。気楽ではあったけど、しんどかった」。翌日早朝、滞在先の東京を始発で出て至学館大へ戻った。再出発のスイッチが入った。

 女子50キロ級では全日本選手権の優勝者が3月の東京五輪アジア予選への出場権を得る。リオ五輪後、左足手術の影響もあって不振が続く登坂にとって、須崎、入江との争いを勝ち抜くことは容易ではない。

 登坂は「目標を目指せることがどれだけ幸せか。この時間が一生続くわけじゃないし、楽しむくらいの気持ちで臨みたい」。下馬評を覆しての逆転劇をきっと起こす。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ