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【スポーツ】

『空手姉妹』染谷香予・真有美「東京五輪は2人で行かないと!」妹のため…姉が下した重大な決断

2019年12月2日 22時6分

姉妹で東京五輪出場を目指す姉の染谷香予(右)と妹の真有美

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いつでも一緒「けんかしたこと一度もない」

 空手の組手女子で、2020年東京五輪出場を目指す姉妹がいる。61キロ超級の染谷香予(28)=テアトルアカデミー=と、61キロ級の真有美(26)=茨城県職=だ。

 小1の時に空手を始めた兄・隆嘉さん(30)の影響で、2人は小さいころから道場へ足を運び、5歳ごろから本格的に空手を習い始めた。そろって茨城県古河市立古河三中、埼玉・花咲徳栄高、帝京大と進学。現所属こそ違えど、現在の練習拠点はともに帝京大とあって「練習も一緒、部屋も一緒、買い物も一緒、食べるのも一緒。けんかしたことも一度もない」と真有美は笑った。

 姉妹の共通点は“遅咲き”。小中高と、全国大会の個人戦で頂点に立ったことがなかった。68キロ級の姉は帝京大在学時の12年世界選手権で金メダルを獲得。翌年ワールドゲームズでも金、アジア選手権も15年大会から、日本人女子個人戦では初の3連覇を達成した。大学王座獲得は13年のことだった。61キロ級の妹は15年に大学日本一となり、プレミアリーグでは表彰台の常連となっている。

 東京五輪の組手女子は55キロ級、61キロ級、61キロ超級の3階級。通常5階級のところが3階級に減った。各国・地域の枠は各階級1つだ。

 2人はともに身長162センチで、実際の体重は数キロ差。姉が61キロ超級を選べば、植草歩(16年世界選手権68キロ超級優勝)がライバルとなり、61キロ級に下げれば、妹と争うことになる。開催方式が固まってきた17年暮れ、姉が「オリンピックは2人で行かないと意味がない。私が中量級(61キロ級)に戻ることは絶対にない」と決断を下した。姉の決意を強く感じた妹は「姉がそれだけの覚悟をしたのだから、死ぬ気で出なければいけないと思った」と、姉妹のオリンピックロードが始まった。

 最新五輪ランキングで、姉・香予は3位の植草に次ぐ日本人2番手の10位、妹・真有美は日本人トップの10位。姉は厳しい戦いを強いられている。妹も、森口彩美(14位)に追い上げられている。それでも、姉妹は諦めない。

 「五輪は自分の目標だけでなく、きょうだい、家族、指導してくださる方々の目標で、皆の夢になっている。必ずかなえたい。姉妹で出て、金メダルを取りたいです」(真有美)。姉妹の固い絆で、東京五輪切符をつかみ取る。

 ▼染谷香予(そめや・かよ)1991(平成3)年5月14日生まれ、茨城古河市出身の28歳。68キロ級、五輪階級は61キロ超級。得意技は「逆突き」。

 ▼染谷真有美(そめや・まゆみ)1993(平成5)年5月30日生まれ、茨城古河市出身の26歳。61キロ級。得意技は「逆上段突き」。2人の趣味は「食べ歩き」。

 

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