トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[レスリング]王国復活へ“個別練習重視”

2019年9月23日 紙面から

女子68キロ級3位決定戦 ドイツ選手に敗れた土性沙羅(右)=ヌルスルタンで(榎戸直紀撮影)

写真

 【ヌルスルタン(カザフスタン)木村尚公】東京五輪の代表選考を兼ねたレスリングの世界選手権は22日、当地で閉幕した。リオデジャネイロ五輪で金メダル4つを荒稼ぎしたお家芸の女子は、今大会では金1つと低調。東京五輪へ不安を残した。西口茂樹・強化本部長(54)らは全体一律の強化より、個々の課題に焦点を当てた個別練習を重視する方針を打ち出した。所属任せの大ざっぱな強化を脱却し、緻密な準備で王国復活を図る。

 常勝軍団にやや陰りが見えている。今大会で女子が獲得した金メダルは57キロ級の川井梨紗子の1つだけ。苦戦が続いていた最重量級の76キロ級で皆川博恵が2位に入ったのは健闘と言えるが、優勝候補をそろえた50、53、62、68キロ級では頂点に届かなかった。西口強化本部長は「予定通りとは言えない。厳しい結果」と現実を受け止めた。無敵の女子レスリングを支えた吉田沙保里さんは引退し、伊調馨は代表を外れた。東京五輪まであと1年でどう強さを取り戻すか。女子の笹山秀雄強化委員長(51)は代表の練習を大きく変えると語った。「今まで通り1時間半の練習はやるが、その後は階級ごとに1時間、担当コーチが海外選手の対策などをしっかりやる」

 ミッションは明確になってきている。50キロ級の入江ゆきは徹底的にタックルを封じられて苦戦した。海外勢の研究を上回るだけの対策は必須。西口本部長は「53キロ級の向田(真優)にはメンタルのトレーニングを勧めている。68キロ級の土性(沙羅)に関しては能力の高いトレーナーについて体づくりをしてはどうか」と話した。

 現地でテレビの解説などを務めた吉田さんは「このままでは東京五輪の金メダルは少ないかもしれない」と警鐘を鳴らした。幸い今大会で向田、川井梨、62キロ級の川井友香子、皆川の4人が五輪代表に内定。長期的な強化ができる土壌は整いつつある。西口強化本部長は「お先真っ暗ではない」と強調。東京五輪でレスリングが面目を保てるかどうか。全ては女子の復活に懸かっている。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ