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【スポーツ】

[レスリング]フリースタイルの男子74キロ級で奥井が五輪出場枠獲得

2019年9月22日 紙面から

男子フリー74キロ級3位決定戦 米国選手にポイントを奪われる奥井真生(右)=ヌルスルタンで(榎戸直紀撮影)

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◇世界選手権<第8日>

 【ヌルスルタン(カザフスタン)木村尚公】東京五輪の選考会を兼ねたレスリングの世界選手権は8日目の21日、当地で男子フリースタイルの8階級があり、74キロ級では初出場の奥井真生(24)=自衛隊=が敗者復活戦を勝ち上がって5位に入る大健闘。東京五輪の内定こそ逃したが、日本の五輪出場枠は確保した。ロンドン、リオデジャネイロ五輪代表の86キロ級の高谷惣亮(30)=ALSOK=は3回戦で敗れ、敗者復活戦にも回れなかった。これで日本勢は今大会の全階級を終え、女子で金1、銀3、銅2、男子グレコローマンスタイルで金2、銅1の計9個のメダルを獲得。男子フリーではメダルなしに終わった。

 鋼の筋肉をまとった167センチの奥井が大柄な海外勢とのパワー勝負に真っ向から挑んでいく。3位決定戦の相手はロンドン五輪金の第一人者ジョーダン・バローズ(米国)。「ここまできたら対等。胸を借りるという思いは全然ない」と金星を狙ったが、異次元の高速タックルに0−10のテクニカルフォール負け。

 「少しはいけるかと思ったけど、甘かった。スピード、一発の重み…。体力も技術もレベルアップしないと戦えない」。世界トップを体感し、向上心が再点火した。

 伏兵が快進撃した。7月の代表決定プレーオフでは、大方の予想を覆して2017年世界選手権70キロ級3位の藤波勇飛を撃破。初出場の今大会でも白星を積み重ねた。愚直に組み合いスタミナ勝負を制す。「力負けはしなかった。そこは手応えがある」と奥井は言う。 3位決定戦で敗れたとはいえ、強豪集う70キロ台の階級で五輪前年の世界選手権で出場枠を得るのは、制度が始まった99年以降では初めてだ。

 二刀流の経験も生きている。国士大1年時にグレコローマンとフリースタイルの両方で全日本学生選手権を制すなど、大学まではグレコでも活躍した。現在はフリースタイルに専念しているが、「グレコで鍛えた差し、がぶりの技術がフリーにも生かせている」。タックル主体のレスリングとはひと味違うスタイルが、世界にも通用した。

 12月の全日本選手権で優勝すれば、今度こそ五輪が決まる。「自分で取った枠。自分が(出場権を)取りたい」。上々の世界デビューを飾ったパワフルレスラーは、1年後を見据えている。

 

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