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【スポーツ】

[レスリング]トレードマークはピンクのシューズ、向田真優が東京五輪内定! リオは吉田沙保里の練習相手、東京で金狙う!

2019年9月17日 22時33分

女子53キロ級準決勝 ギリシャ選手を攻める向田真優=ヌルスルタンで(榎戸直紀撮影)

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 【ヌルスルタン(カザフスタン)木村尚公】レスリングの東京五輪予選を兼ねた世界選手権第4日は17日、当地で行われ、女子53キロ級の向田真優(22)=至学館大=が準決勝を勝ってメダルを確定させ、日本協会の選考基準を満たして東京五輪代表に決まった。

 トレードマークのピンクのレスリングシューズをはいた向田がマットで躍動した。準決勝ではギリシャ選手にほとんど何もさせず、4―0で完勝。「動きは固かったけど、勝つことができた。夢だった五輪が目の前にきた」。両親らが見守るスタンドへうれしそうに右の拳を突き上げた。

 向田は幼少時、四日市ジュニアレスリングクラブで元全日本王者の宇野勝彦さん(67)にレスリングのイロハを教わった。宇野さんは「力が強いし、瞬発力がある。幼稚園で入ってきたときから、『違うな』と感じた」と言う。全国大会は小学3年時から4連覇。敵無しだった。

 転機は中学進学を控えたとき。全国区だった向田は、日本オリンピック委員会(JOC)が主催するエリートアカデミーから誘われた。同時期に宇野さんが大病を患ったこともあり、向田は東京へ向かう決断をする。

 母の啓子さん(49)は「最初は泣いたけど、自分で行きたいと言いました。小さいときから意思がしっかりしていた」。親元を離れてでもレスリングを極めたい。向田の覚悟が成長の原動力となった。

 2016年のリオデジャネイロ五輪では、53キロ級の代表だった吉田沙保里の練習パートナーとして大舞台の空気を肌で感じた。その吉田は1月に現役を引退。大会前には「これをとったら内定する。一発で決めてくるように」と同じ階級の未来を託されていた。

 「沙保里さんは(大差の)テクニカルフォールで勝ち進んで世界選手権を連覇してきたけど、私はそうじゃない。自分は自分のレスリングを貫く」と向田。同じ三重県出身のレジェンドのコピーにはなれなくても、世界の頂には立てる。リオで吉田が逃した金メダルが見えてきた。

 ▼向田真優(むかいだ・まゆ) 1997(平成9)年6月22日生まれ、三重県四日市市出身の22歳。157センチ。女子53キロ級。5歳でレスリングを始め、中学でJOCのエリートアカデミーへ。東京・安部学院高を経て至学館大。2016年に世界ジュニア選手権と世界選手権を非五輪階級の55キロ級で優勝。17年世界選手権は53キロ級で2位。18年世界選手権は再び55キロ級で優勝した。

 

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