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【スポーツ】

[レスリング]五輪内定1号は文田健一郎! 救急車呼ばれるほどの練習の虫、日本グレコの星に

2019年9月16日 22時9分

男子グレコローマン60キロ級準決勝 イラン選手を破って決勝進出を決め、雄たけびを上げる文田健一郎(榎戸直紀撮影)

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◇16日 レスリング世界選手権第3日 男子グレコローマン60キロ級

 【ヌルスルタン(カザフスタン)木村尚公】レスリングの世界選手権第3日は16日、当地で男子グレコローマン6階級が行われ、60キロ級では2017年世界選手権金メダルの文田健一郎(23)=ミキハウス=が決勝進出を決め、日本協会の選考基準を満たし、レスリングでは一番乗りで東京五輪代表に内定した。

 イラン選手との準決勝。0―1の接戦で迎えた終盤、文田は「(得意の)反り投げは警戒されている。新しい技でいこう」とグラウンドからのローリングを4連発で回しきった。進化を証明してつかんだ五輪切符に「五輪の舞台に立つのは特別な人。自分はその星の下に生まれてないのかと思うこともあった。腐らないでよかった」。安堵(あんど)の涙があふれ出た。

 下半身の攻防が禁止されているグレコは、日本勢にとって鬼門。五輪では1984年ロサンゼルス大会の宮原厚次以来、金メダルがなく、上体のパワーに勝る外国人選手の壁はぶ厚かった。それでも文田は、派手な投げ技が多いグレコに魅了された。高校時代から反り投げの練習に没頭。体中ひきつって、けいれんを起こしてまで自分を追い込んでいた。あまりの猛練習で救急車を呼んだこともあったという。

 東京五輪では、日本のグレコにとって悲願達成の期待がかかる。「1年丸々五輪のために使える。五輪では金メダルを取る」。激しい代表争いに終止符を打ち、次なるターゲットがくっきり見えた。(木村尚公)

 ▼文田健一郎(ふみた・けんいちろう) 1995(平成7)年12月18日生まれ、山梨県出身の23歳。168センチ。山梨・韮崎工高、日体大出。ミキハウス所属。男子グレコローマンスタイル60キロ級。2016年全日本選手権で初優勝。17年はアジア選手権を制し、世界選手権はグレコでは日本人最年少の21歳8カ月で優勝した。18年は左膝靱帯(じんたい)を痛めるなどして世界選手権出場を逃したが、全日本選手権で復活優勝した。

 

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