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【スポーツ】

自分、緊張感、暑さ…3つの敵に打ち勝った 前田穂南、東京五輪メダルに値する走り【MGC金哲彦さん語る】

2019年9月15日 20時7分

マラソングランドチャンピオンシップの女子で、優勝した前田穂南=東京・明治神宮外苑で(潟沼義樹撮影)

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◇15日 「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、日本陸連主催、中日新聞社など共催)」(明治神宮外苑発着)

 男子はスタートから一気に飛び出した設楽の後方集団の中で、どのように対応したかによって勝負の明暗が分かれた。

 大きな集団の中で実は細かい仕掛けや駆け引きがあったが、勝った中村は終始一貫して動かず余計な脚を使わなかった。MGC特有の雰囲気と緊張感から焦りを感じ、動いた選手が自滅していく中で「勝負は40キロ以降」と固く信じ、惑わされることなく自分を貫き通した。

 余分な力を使うことなく終盤まで持ちこたえ、ラストの2・195キロを日本人としては驚くような速さの6分18秒で駆け抜けた。これは高く評価できる。マラソンでやるべきことをしっかりとやって中村は勝った。五輪本番でも40キロ以降の走りができれば、メダルに絡むチャンスはある。

 女子で優勝した前田はレース前から強いと思っていたが、今日の走りは本当に強かった。スタートから飛び出した一山に翻弄(ほんろう)されることなく、中盤からは逆に自分から仕掛け、暑さに負けることなく最後まで押し切った。

 一人旅の単独走となり、自分との闘いになっても負けず、2位に4分近くの大差をつけた。まだ23歳の伸び盛り。出場者こそ10人のレースだったが、独特の緊張感や暑さに打ち勝ったこの日の走りは、東京五輪のメダルに値すると思う。

 代表3枠目はMGCファイナルチャレンジの結果次第となった。男子は前日本記録保持者である設楽の再挑戦が焦点になるが、設定記録は大迫の日本記録よりも1秒速く、かなり厳しい条件となる。一方の女子は松田、安藤ら2時間22分台で走る力を持つ選手が複数いる。ラストチャンスの3月、名古屋ウィメンズまで目の離せない展開となるだろう。(金哲彦・マラソン解説者)

 

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