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【スポーツ】

[陸上]MGC男子の見どころは設楽、大迫の新旧日本記録保持者対決 15日号砲

2019年9月11日 紙面から

自分のスタイルを貫く大迫

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 東京五輪のマラソン選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)が15日、明治神宮外苑発着のコースで行われる。条件やメンバーが異なる複数の大会結果を比較して五輪代表を選ぶ従来の方式は何度も物議を醸してきたが、今回は誰も文句を言えない一発勝負。男女とも2位までに五輪切符が与えられるレースに出場するのは男子が31人、女子が12人。残暑厳しい熱戦に挑む男女の有力選手を3回に分けて紹介する。

 ありそうでなかった男子マラソン新旧日本記録保持者の直接対決がついに実現する。現日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=と、その大迫に日本記録を破られた設楽悠太(27)=ホンダ。日本マラソン界で最も速い2人が東京五輪代表を目指し、東京都心を駆け抜ける。

 ともに1991年生まれの同学年。大学時代から駅伝でしのぎを削ってきた。もっとも大迫は設楽に限らず特定の選手をライバルと名指しすることはない。「周りから設楽選手をどう思うかと聞かれるが、一から想像して像をつくり上げるのは無駄な作業で価値を見いだせない。自分との勝負に力を注ぐべきだと思う」とあくまでも自分と向き合うスタイルを貫く。MGCに限らずマラソンに向けても「目の前の大会をしっかり走る」と順位やタイムの目標を具体的に語ることもない。

MGC優勝を目標に掲げる設楽

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 一方の設楽はひょうひょうとした中にも大迫への意識を隠さなくなった。「大学時代から同期の中で一番活躍している。マラソンの記録を超えられる前から意識している。勝ち負けにこだわらず一緒にマラソンを盛り上げていきたい」と認める。だからと言って勝負を度外視するつもりもない。7月の段階で「今走っても勝てる。自信しかない。MGCは取るしかない、優勝するしかない」とまで言い切る。

 ともに独自のスタイルを貫き日本記録保持者に登り詰めた。大迫は「大学を卒業するときにどこが一番いいかを考えた」とプロとして米国のナイキ・オレゴンプロジェクトに所属。設楽も「試合に出る回数も多いし、40キロもやったら負担になる」と練習では多くても35キロまで、代わりに出るレース全てを全力で走るスタイルを取り続ける。マラソンに対する強烈な個を持った2人が、満を持して初めて相まみえる。

 新旧日本記録保持者による直接対決は、2009年の東京マラソンを高岡寿成と藤田敦史が一緒に走って以来。だが高岡は引退レースで途中棄権、藤田も日本記録を出してから8年以上過ぎていた。今回は設楽が日本記録から1年半、大迫に至っては1年たっておらず、全盛期同士の真っ向勝負となる。レースを制するのは両雄のどちらか、それとも新旧記録保持者を破る者が現れるのか−。いずれにしろ優勝者は正真正銘、日本最強ランナーの肩書とともに東京五輪に挑む。 (川村庸介)

 

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