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【スポーツ】

[柔道]本家の意地! ニッポン一丸3連覇 混合団体

2019年9月2日 紙面から

男女混合団体で3連覇し、写真に納まる(左から)影浦心、芳田司、大野将平、新井千鶴、村尾三四郎、浜田尚里=日本武道館で(榎戸直紀撮影)

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◇世界選手権

 柔道の世界選手権最終日は1日、東京・日本武道館で来年の東京五輪新種目となる混合団体が行われ、日本は昨年と同じ顔合わせとなった決勝でフランスを4−2で下し、3連覇を達成した。決勝で日本は3−2から女子78キロ級銀メダルの浜田尚里(自衛隊)が同級覇者のマドレーヌ・マロンガを抑え込んで勝負を決めた。混合団体は男女各3人の6人制で15チームが参加。日本は準々決勝で韓国、準決勝でブラジルをともに4−0で退けた。世界選手権は五輪開催年には実施されず、次回は2021年にウィーンで開催される。

 武道館を揺るがす「ハ・マ・ダ」のコールに背中を押された。フランスとの決勝。3勝2敗でラストの浜田に勝負の命運が託された。「(寝技の)チャンスは一度しかない。ここで決めてやる」。わずか2日前。女子78キロ級の決勝で2連覇を阻まれたマロンガを全身全霊で抑え込んだ。前回は逃げられた得意の寝技。今度は離さなかった。

 「想定外」の出番だった。団体の女子70キロ超級の枠では、体重が重い78キロ超級の素根輝と朝比奈沙羅が起用される予定だったが、「コンディション不良」(増地克之・女子監督)で1日朝に欠場が決まった。

 1階級下の浜田に急きょ代役が打診されたのは午前9時ごろ。「優雅に朝食を食べていました」と浜田は笑う。オフから戦闘モードへ切り替えると、試合は3戦全勝。浜田が寝技に入るたびに、会場のボルテージが上がった。

 決勝では新井千鶴(三井住友海上)も個人戦の屈辱を晴らした。3連覇を目指した女子70キロ級ではまさかの3回戦敗退。「このまま終わっていいのか」と自問自答して畳に上がり、新井に代わって70キロ級の新王者となったガイーを破った。男子では重量級のエース・原沢久喜も脳振とうで団体戦出場がかなわなかったが、アクシデントを、前世界女王の2人を中心に乗り越えた。

 全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長は「世界からは『混合団体は日本が優勝するためのものでは』とみられている」と語る。柔道大国として団体は金メダルを宿命づけられている。東京五輪へ最高の予行演習を終えた。 (木村尚公)

 

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