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【スポーツ】

[ソフトボール]上野由紀子、どよめきの復活登板 骨折から4カ月「神様が与えてくれた時間」

2019年8月30日 22時38分

上野由紀子

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◇30日 ジャパンカップ第1日 日本13―0チェコ

 やはり日本のエースは上野だ。その健在ぶりを見せつけた17球だった。下顎骨折で戦線離脱していたソフトボール女子日本代表の上野由岐子投手(37)=ビックカメラ高崎=が、30日のジャパンカップ(群馬・高崎市ソフトボール場)第1日のチェコ戦で復活登板を果たした。3回までに13点を奪い、勝負は決していた。続く4回のマウンド。「生きる伝説」が帰ってきた。

 「内容よりも自分の投球がどれだけできるか、投げたいところにどれだけいくのか、そういう意識でした」。先頭打者への初球はいきなり112キロ。内野安打を許したものの、以降は3者連続三振。3人目の打者の初球にこの日最速の118キロをマークし、650人の観客をどよめかせた。

 110キロ台を連発したものの、制球も質も全盛期のボールとはかけ離れていると感じた。それでも「マウンドに立つことに意味があったと思う」と上野。チームメートだけじゃなく、多くのファンにも元気な姿を見せたことに、「たくさんの声援がうれしかったし、戻ってきて良かったっていう思いにさせてもらったので」と登板した1イニングに価値を見いだした。

 4月27日の日本リーグで打球が顔に当たって骨折し、手術と1カ月の入院。実戦から遠ざかった4カ月を、上野は前向きに捉える。「神様がそういう時間を与えてくれたんだと思う。自分がソフトや五輪に対してどういう思いがあるのか、何をすべきか。神様が何かに気付いてほしいと思って、与えてくれた時間だったのかな」

 あと1年に迫った東京五輪に「ソフト人生全てを懸ける」という覚悟で臨む日本のエース。もしもソフトボールの神様が存在するならば、今まで以上に強く、誰も見たことのないような姿で大舞台に立つだろう。その一端を見せた、再出発の17球だった。(平野梓)

 

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