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【スポーツ】

野口啓代、東京五輪代表決定 スポーツクライミングの世界選手権銀メダル

2019年8月20日 22時59分

女子複合決勝で2位になり、声援に応える野口啓代

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 スポーツクライミングの世界選手権第9日は20日、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で8人による女子複合決勝が行われ、野口啓代(あきよ、30)=TEAM au=が銀メダルを獲得し、日本協会の選考基準を満たして2020年東京五輪代表に決まった。昨年の大会から始まったこの種目で日本勢初の表彰台。5位に入った野中生萌(みほう、22)=XFLAG=を含めた上位7人(1カ国・地域2人まで)が五輪出場の前提となる「参加資格」を獲得した。

 日陰の時代も日本クライミング界を引っ張ってきた第一人者が五輪代表の座をつかみ取った。戦いを終えた野口の表情が緩む。「夢みたいで信じられない。ボルダリングでもリードでも、いい登りができてうれしい」。髪に結んだリボンも、ネイルも赤。世界選手権の最終種目で勝負カラーを身にまとい、夢舞台への切符を手にした。

 スピードは8人中7位だったが、得意のボルダリングでは3課題ある中でただ一人2完登して1位。最後から2番目に登場したリードの前には、大歓声を受けた。完登直前で落下したものの、最後のリードは3位。各種目の順位の掛け算で決まる複合で、日本人初のメダリストに輝いた。

 16歳で世界選手権に初出場し、2015年には自身4度目のボルダリングのW杯年間王者に輝いた。観客もまばらな“マイナー競技”で先頭を走ってきた野口の頭には、「引退」の二文字もよぎった。だが、その翌年、クライミングが東京五輪の正式種目として採用されることが決定。「4年間、頑張ろうと続けてきた」

 来年の東京五輪で現役引退する決意を表明している。今回の世界選手権で代表を逃した場合は、その時点で競技人生を終えることも考えた。「あと1年、クライミングができることになってうれしい。今回は2位だったが、五輪で金メダルを取れるようにトレーニングに励みます」。ポニーテールをなびかせ、最高の啓代スマイルを見せた。(広瀬美咲)

 ▼野口啓代(のぐち・あきよ) 1989(平成元)年5月30日生まれ、茨城県龍ケ崎市出身の30歳。165センチ、52キロ。小学5年の時、家族旅行先のグアムでクライミングに出合う。2008年に日本人で初めてボルダリングW杯制覇。種目別の年間総合優勝は4回(09、10、14、15年)を重ね、W杯通算21勝。東京五輪で実施される複合で18年のジャカルタ・アジア大会初代女王になった。勝負カラーは赤。

 

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