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【スポーツ】

[陸上]走り幅跳び・城山が8メートル40の日本記録 リオ金超えの大記録

2019年8月18日 紙面から

男子走り幅跳び 3回目に8メートル40をマークし、日本記録を更新した城山正太郎

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◇ナイトゲームズ・イン福井

 陸上のナイトゲームズ・イン福井は17日、福井県営陸上競技場で行われ、男子走り幅跳びで城山正太郎(24)=ゼンリン=が3回目に日本新記録となる8メートル40を跳んで優勝した。橋岡優輝(20)=日大=が8メートル32で2位。1992年に森長正樹が出した8メートル25の日本記録を橋岡が1回目に7センチ更新し、さらに城山が今季世界2位の跳躍で塗り替えた。城山、橋岡、8メートル23で3位の津波響樹(21)=東洋大=は来年の東京五輪の参加標準記録を突破。同110メートル障害では高山峻野(しゅんや、24)=ゼンリン=が13秒25の日本新記録で優勝。女子100メートル障害は寺田明日香(29)=パソナグループ=が日本記録に並ぶ13秒00で制した。

 1・5メートルの追い風に乗って、城山の体が福井の夜空に世界、東京五輪につながる大ジャンプを架ける。静寂の後、偉業を祝福する大歓声に自らも驚きの表情。「すごすぎて、ちょっとよく分からない。まさか出るとは思わなかった。ビックリしている」。静かに自らの記録をかみしめた。

 1回目、橋岡が8メートル32の日本新記録をマークした。会場に記録ラッシュの予感が漂い、その約30分後。“伏兵”がひそかに狙っていたのは、8メートル17の世界選手権参加標準記録、そして8メートル22の東京五輪参加標準記録だった。「自分も跳びたいなという気持ちになった」。世界でもトップクラスという助走スピードを生かしそして空を舞い、着地。8メートル40。今季世界最高にあと1センチ、リオ五輪金メダルの記録を2センチ上回るビッグジャンプ。「感触はすごく良かった」。会心の跳躍は想像以上の大記録だった。

 この大会までの自己ベストは8メートル01といわば無印。6月の日本選手権は23位に終わり、世界選手権出場権を手にできなかった。だが、7月にベルギーで追い風参考ながら8メートル32を跳び、予兆はあった。「あの感覚で跳べれば17、22は行くと思っていた」。風にも乗り、予感を現実にした。

 会場は、2年前に桐生祥秀が100メートルで日本人初の9秒台を出したことから「9・98スタジアム」の別名も持つ。「8・40スタジアム」への改称について聞かれ「できれば変えてほしい」と笑う日本記録保持者の次のターゲットは世界選手権。日本代表入りは国際陸連のランキングに委ねられるが、現状は日本人2番手で可能性は高い。世界の大舞台で、今季世界ランク2位の実力を発揮した先に、東京五輪が待っている。 (川村庸介)

<城山正太郎(しろやま・しょうたろう)> 1995(平成7)年3月6日生まれ、北海道函館市出身の24歳。178センチ、62キロ。函館大有斗高2年で走り幅跳びを始め、東海大2年時の2014年には世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。17年にゼンリンに入社し、18年ジャカルタ・アジア大会は7メートル98で5位入賞。趣味は釣りとボウリング。

ポースをとる城山=福井県営陸上競技場で

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