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【スポーツ】

[板飛び込み]三上、女子3メートル決勝進出で東京五輪代表切符

2019年7月19日 紙面から

女子3メートル板飛び込み準決勝三上紗也可の5本目の演技の連続合成写真=光州で(共同)

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 【光州(韓国)川村庸介】水泳の世界選手権は18日、当地で行われ、女子3メートル板飛び込み準決勝で三上紗也可(18)=米子DC=が307・95点の7位で12人による19日の決勝進出を決め、東京五輪代表に事実上決まった。決勝で棄権などの事態がなければ正式に代表となる。

 わずか2秒あまりで天国と地獄に分かれる競技、飛び込みに懸けた思いが実った瞬間だった。最後5本目の演技、三上の入水はしぶきをほとんど立てないノースプラッシュが決まった。「水に入った時にうまくいったと分かった。こういう結果を残せたのは間違っていなかったと思う」。東京五輪代表に事実上決まった喜びをかみしめた。

 午前中の予選では3本目の演技で失敗。だが「予選で悪かった分、体を思い切り回そうと思った。これまではうまくまとめようとして失敗したので、思い切って飛ぼうと挑戦した」と開き直りに近い思いで成功し、点数を伸ばした。安田千万樹コーチ(48)も「何も考えず、野生の気持ちで行けと言った」と振り返った。

 小学校2年生の時、体験教室のビラをたまたま手にしたことがきっかけで飛び込みを始めたが、順風満帆ではなく、腰椎分離症や左肘の靱帯(じんたい)損傷などのケガとの戦いだった。昨夏には練習中に板に頭をぶつけ、脳振とうから一時記憶障害にもなったという。それでも「絶対にオリンピックに行きたいという思いがあった」と乗り越えてきた。

 今春には鳥取・米子南高を卒業したが大学には進まず、支援を続けてくれる地元で飛び込みに専念する道を選んだ。「オリンピックに行くことで恩返しができてよかった。飛び込みは自分にとって運命の競技だったと思う」。19日の決勝では女子では世界で数人しか成功していないという大技、5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)に挑戦する可能性もある。五輪のメダルという目標へ飛び続ける。 (川村庸介)

 

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