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【スポーツ】

[大学野球]東海大、5年ぶり初戦突破 大学ナンバーワン捕手・海野、逆転V打

2019年6月12日 紙面から

◇全日本大学野球選手権 東海大4−3立命大

 第68回全日本大学野球選手権は11日、神宮球場と東京ドームで1回戦を行い、優勝4度を誇る東海大(首都)が、大学ナンバーワン捕手、海野隆司捕手(4年・関西)の逆転タイムリーで立命大(関西学生)を破って優勝した2014年以来となる初戦突破。桐蔭横浜大(神奈川)は8−7で中京学院大(東海)に逆転サヨナラ勝ち。侍ジャパン大学代表候補の渡部健人内野手(3年・日本ウェルネス)が全国大会1号で代表入りをアピールした。

 自分のミスで負けるわけにはいかなかった。1点を追う8回1死満塁。「ここで打てなかったら自分のせいで負けると思ってくらいつきました」。直球を狙い打った東海大の海野の打球は、人工芝で弾みながら三遊間を抜ける逆転の2点打。キャッチャーらしく、反応で打つのではなく配球を読むタイプ。この場面も「真っすぐをまぜてくると思った」。12月の日本代表候補合宿で、相手捕手の大本の配球の傾向もつかんでいた。

 送りバントを阻止、盗塁も許さず、3年生の先発右腕・山崎を助けていた名手がミスしたのは7回。1点を返され、なお2死二、三塁で、三塁へのけん制球が、走者と三塁手がかぶったこともあって外野に転がって同点にされた。自信がない捕手なら投げない。「守備はだれにも負けない思いでやっている。常にランナーを見ている」という海野だからこそのプレーにプロの評価は揺るぎない。巨人の内田スカウトは「肩が強いうえに捕ってから送球が速い。大学生の捕手ではナンバーワン」とドラフト上位候補として再評価した。

 苦難を乗り越えてリーグ制覇したチームは強かった。日体大戦で勝ち点を落としたとき、巻き返しのために安藤強監督(56)が掲げたのが「絶対一丸」。ここから6連勝して優勝。全国舞台でも、終盤にリードを許したが、単打2本と四球でコツコツつないでチャンスをつくり主砲の一打でひっくり返した。昨年は初戦敗退し、選手権初勝利の安藤監督は「逆転されたあとも、リーグ戦と同じく、絶対一丸を言い続けたのが、こういう結果につながった」と手応えありだ。

 チャンスで凡退が多かったリーグ戦の苦い記憶も払拭(ふっしょく)した4番捕手の海野は「緊張感もあって硬かったので(去年を)経験している自分が引っ張っていこうと思った。きょうは周りが見えていた」と頼もしい。プロ注目のエース原田を温存して勝ち上がった東海大に5度目の優勝への視界が開けてきた。 (小原栄二)

 

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