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【スポーツ】

[陸上]桐生「悔しい」2位 ガトリンに0.01秒差の10秒01

2019年5月20日 紙面から

2位となった桐生祥秀(右から2人目)と優勝したジャスティン・ガトリン(右)=ヤンマースタジアム長居で(内山田正夫撮影)

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◇セイコー・ゴールデングランプリ

 陸上のセイコー・ゴールデングランプリは19日、大阪市のヤンマースタジアム長居であり、男子100メートルでは日本記録(9秒98)保持者の桐生祥秀(23)=日本生命=が10秒01で2位に入り、来年の東京五輪参加標準記録(10秒05)を突破した。10秒00で優勝した2017年世界選手権金メダリストのジャスティン・ガトリン(米国)を0秒01差まで追い詰める激走を見せた桐生は、男子400メートルリレーでも日本代表の第4走者を務め、今季世界最高となる38秒00での優勝に貢献した。

 3度の世界一を誇る現役世界最強スプリンターを向こうに回し、桐生が一歩も引かず渡り合った。男子100メートル。スタートで先行したガトリンに追いつき、追い抜き、食い下がり、そして0秒01差の2位。惜敗とも善戦ともとれる結果だが、桐生は「悔しい。ここで勝ったら『ガトリンに勝った』と言える選手になれた。勝っておきたかった」。逃した魚の大きさをかみしめた。

 自らのレーンにのみ意識を集中させていた。「スタートで少し遅れたが、焦りはなかった。中盤から後半は自分が思ったような感じで走れた。競り合う中でも自分の走りができたのはこれまでのタイム以上に価値があると思う」。勝負どころで競り負けていた昨年までとは違う姿を見せつけた。

 進化の要因には精神面の変化を挙げる。「一番は去年プロとして全然うまくいかなかったので、結果を残したいと思っている。1戦1戦大事という気持ちが去年との違い。このレースがダメでも次とは考えない」と振り返る。さらに「今までは9秒台を出すことは考えなかったが、レース前には『自己ベストを出す』と独り言のように繰り返していた」と明かす。だからこそ「10秒01は悔しい」とタイムにも勝負にも悔しさを募らせた。

 100メートルから1時間半後には、400メートルリレーでも快走。先週の世界リレーでは3走の小池とのバトンパスでミスを犯し失格の敗因となったが、今回は一発で成功し、米国を置き去りにするぶっちぎりVを果たした。「落とさなくてホッとした。落ち着いてバトンパスができた」。日本最速スプリンター、そしてリレー侍のエースとして、桐生がいよいよその真価を発揮する。 (川村庸介)

男子400メートルリレー 1位でゴールする日本チームのアンカー桐生(左)

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