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【スポーツ】

[体操]村上、腰痛で棄権 世界選手権代表入りへ選考基準見直しも

2019年5月19日 紙面から

棄権し会場を引き揚げる村上茉愛=武蔵野の森総合スポーツプラザで(榎戸直紀撮影)

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◇NHK杯

 体操の世界選手権(10月・シュツットガルト=ドイツ)代表選考会を兼ねた個人総合のNHK杯は18日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕して女子が行われ、4月の全日本選手権で2位の村上茉愛(22)=日体ク=が腰痛で棄権。女子はNHK杯12位以内が世界選手権の選考基準となっているため、村上の代表入りの可能性が消えた。しかし2020年東京五輪の団体総合出場枠獲得が懸かっている世界選手権で、エース・村上の不在はあまりにも痛すぎる非常事態。日本体操協会は選考基準の見直しも検討している。今年の全日本制覇の寺本明日香(23)=ミキハウス=が合計166・163点で3年ぶり3度目の優勝を果たした。

 全日本選手権で予選落ちして内村航平の世界選手権代表入りが絶望的になった男子体操界に続き、女子にも激震が走った。昨年の世界選手権女子個人総合で銀メダルの村上が腰痛を悪化させて棄権となり、現行規定で世界選手権代表入りの可能性が消滅。団体総合出場枠のかかる大一番で大黒柱が不在となる緊急事態に見舞われ、日本体操協会の田中光女子強化本部長は選考基準の見直しを検討していると明かした。

 「どうしても団体総合の出場枠を取らないといけない。村上選手の影響を計算して、もう一度6月の理事会に提案する可能性がある。補欠か、(代表入り最低条件の)NHK杯12位以内というのを取り除くのか…」と田中強化本部長。既に発表済みの選考要項を変更するとなれば前代未聞で、批判が起こる可能性もあるが、田中強化本部長は「できるだけのことをして、何とか枠を取りたい」と村上の救済措置を思案中だ。

 東京五輪で団体総合の出場枠を手にしている男子とは違い、女子は今年の世界選手権で既に五輪枠を得ている米国、ロシア、中国を除く上位9位に入る必要がある。昨年の世界選手権女子団体総合で日本は6位だったが、エースの村上が出場できないとなれば暗雲が漂う。現時点で代表入りの可能性がない村上は涙を浮かべながら「自分が貢献できなくて悔しい。みんなが(五輪の)出場権を取ってくれると信じて応援したい」と言葉を絞り出した。 (平野梓)

▼体操女子の世界選手権代表選考基準

 代表は5人。4月の全日本選手権の予選、決勝と、NHK杯の得点を合わせた上位4人(年齢、国籍など代表の規定を満たさない選手は除外)を個人総合枠として選出。寺本、畠田瞳、杉原愛子、梶田凪の4人が代表に決定。NHK杯3位に入った14歳の畠田千愛は年齢制限で世界選手権に出られない。残る1人はNHK杯12位以内を前提に全日本予選、決勝、NHK杯、6月の全日本種目別予選、決勝の計5試合のうち各種目の得点上位2試合の平均得点によるチーム貢献度で選出する。該当選手がいない場合は個人総合5番目の選手を選考する。

 

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