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【スポーツ】

[陸上]女子やり投げに新星! 北口、会心の日本新「やっとできた」

2019年5月7日 紙面から

女子やり投げ64メートル36の日本新記録をマークして優勝した北口榛花

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◇木南道孝記念

 陸上の木南道孝記念は6日、大阪市のヤンマースタジアム長居であり、女子やり投げは北口榛花(21)=日大=が64メートル36の日本新記録で優勝した。従来の記録は海老原有希が2015年にマークした63メートル80。北口は今秋の世界選手権(ドーハ)の参加標準記録とともに2020年東京五輪の参加標準記録(64メートル00)も突破。男女1万メートルを除くトラック&フィールド種目で東京五輪参加標準記録を突破した日本人第1号になった。

 右腕から放たれたやりが大きな放物線を描き、64メートル36センチ先の地面に突き刺さる。記録が発表されると北口は満面の笑みで跳びはね、全身で日本新の喜びを表した。「ずっと目標に掲げてきた。やっと更新できたなという気持ち」。万感の思いで快挙をかみしめた。

 歓喜の1日は波乱にも満ちていた。起床直後、アップ中と2度も鼻血が出るアクシデントに見舞われた。だが、「記録が出なくても仕方ない、保険ができた」と開き直ると4投目に63メートル58。「まだ日本記録にも東京五輪にも足りないことは分かっていた」と集中した5投目で目標を達成した。

 北海道・旭川東高3年で出場した2015年の世界ユースで金メダルを獲得。将来を嘱望されたが、翌年のリオ五輪代表を逃してからは重圧に苦しんだ。ベスト8にも届かなかった昨年の日本選手権前には満足に食事も取れず体重が5キロ減。意を決したこの冬は「つらいから」と避けてきたサーキットトレーニングに着手し、2月には「(周囲が)支えてくれるのを待っているだけでは思うようにいかない」と単身チェコに渡り現地のコーチから指導を受けた。

 東京五輪への大きな一歩を記した北口。「日本人でもやり投げで世界と戦えることを見せたい。オリンピック、世界選手権でメダル、金メダルを取れるように頑張りたい」。北の大地が生んだ大器が世界へ大アーチを架ける。(川村庸介)

<北口榛花(きたぐち・はるか)> 1998(平成10)年3月16日生まれ、北海道旭川市出身の21歳。179センチ、86キロ。3歳で競泳、小学校でバドミントンを始め、旭川東高2年からやり投げに専念し、全国高校総体では連覇を達成。同高3年の2015年世界ユース選手権金メダル。16年に日大に進学し、同年5月のセイコー・ゴールデングランプリで日本歴代2位(当時)の61メートル38をマーク。好きな食べ物はアイスと肉。

掲示板のとなりでニッコリ=ヤンマースタジアム長居で

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