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【スポーツ】

[卓球]みまひな銀 疑惑判定に日本協会抗議文提出&ビデオ判定導入要求

2019年4月30日 紙面から

女子ダブルス決勝得点したかに見えたポイントがカウントされず抗議する伊藤(手前左)、早田組=ブダペストで(共同)

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◇世界選手権

 【ブダペスト平野梓】28日に閉幕した卓球の世界選手権個人戦・女子ダブルス決勝で、第1シードの伊藤美誠(18)=スターツ、早田ひな(18)=日本生命=組は第2シードの孫穎莎、王曼〓(中国)組に2−4の逆転負けで銀メダル。1967年大会の森沢幸子、広田佐枝子組以来、日本勢52年ぶりの優勝はならなかった。この試合で伊藤、早田組が判定を不服として主審に訴えながら受け入れられなかった問題について、日本卓球協会は国際卓球連盟(ITTF)に抗議文を提出し、ビデオ判定の導入を要望した。

 問題の判定は2−2で迎えた第5ゲームにあった。9−9で早田のサーブへの相手の返球がアウトに。ゲームポイントを取ったかに見えたが、審判はサーブがネットに触れたと判定、9−9からのプレー再開を命じた。

 伊藤、早田はその場で抗議をしたが覆らず、直後にボールがネットに触れていないリプレー映像が大型スクリーンに流れると、場内はどよめき、ブーイングまで起きた。2人はタイムアウト後、ジュースに持ち込んだものの、このゲームを落として2−3に。結果として、勝敗を左右する大きな判定だった。

 女子日本代表の馬場美香監督(53)は試合後、「日本協会として抗議はします。判定に不満があります、と」と明言。また、卓球競技にビデオ判定がないことも触れ、「抗議をする際には、その導入も含めて考えています」と話し、協会は行動に移した。

 ITTF関係者によると、主審はマレーシア人、副審はスウェーデン人だったという。伊藤は「もちろん(見ていた)全員も、私も違うと思った。でも審判は映像の方を見てくれなくて、私ももっと抗議にいっても良かったと思う。審判も中国系で相手の言葉が分かるので、そういうのもやめてほしかった」と強調した。早田も「ただ相手がレシーブミスしただけ。相手もミスしたという表情をしていた」と振り返った。

 日本人同士のペアとして52年ぶりの金メダルの快挙も遂げられず、不満の残る決勝となった。伊藤は「終わったことなので仕方がないことだけど、あの1本はすごく大きかったと思う。なんかもう苦しいし、モヤモヤします」とうなだれた。

中国ペアに敗れ2位となり表彰台で暗い表情の(右から)伊藤、早田組(内山田正夫撮影)

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<女子総括>単のメダル中国勢独占 日本は新たな作戦必要

 女子はダブルスで伊藤・早田組が銀、カットマン同士の佐藤瞳(21)・橋本帆乃香(20)=ミキハウス=組が銅、石川佳純が出場した混合で銀メダルに輝いた。だが、女子シングルスがメダル決定の準決勝まで1人もたどり着けなかったことに、馬場監督は「私の努力が足りなかった。中国が本気になっていることも実感しました」と受け止めた。

 打倒を目指す中国勢は今大会、一人一人に担当コーチをつけるなどスタッフを大増員。それぞれの日本人選手を想定した練習相手も帯同していた。「例えば伊藤美誠を想定した選手を2人つけたり。日本人選手と戦う前に綿密にやる。そういうのは徹底していたと思います」と馬場監督は振り返る。女子シングルスは中国勢の表彰台独占を許してしまった。

 中国との距離についても、「昨年、少し追いついてきたところが、またひらいた。本気にさせて、すきがなくなった」と実感を込める。「中国と同様の強化をしても、同じレベルで上がっていくので、相手に恐怖を思わせることが大事。えっと思わせる新しい戦い方や技術を生み出さないといけない」と今後の方向性を示した。 (平野梓)

 

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