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【スポーツ】

[卓球]みまひな悔しい銀メダル 王国・中国ペアに逆転負け

2019年4月29日 紙面から

女子ダブルス決勝で中国選手(奥中央)に敗れた伊藤(左)、早田組=ブダペストで(内山田正夫撮影)

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◇世界選手権(最終日)

 【ブダペスト平野梓】卓球の世界選手権個人戦最終日は28日、当地で行われ、女子ダブルスで第1シードの伊藤美誠(18)=スターツ=と早田ひな(18)=日本生命=の「みまひな」ペアは決勝で第2シードの孫穎莎、王曼〓(1)組(中国)に2−4の逆転負けで銀メダル。1967年大会の森沢幸子、広田佐枝子組以来、52年ぶりの優勝はならなかった。準決勝で敗れた佐藤瞳(21)・橋本帆乃香(20)=いずれもミキハウス=組は銅メダル。男子シングルスは馬竜(中国)が3連覇した。

 52年ぶりの快挙は中国の高い壁に阻まれた。日本勢では1967年の森沢幸子、広田佐枝子組以来となる金メダルを狙った「みまひな」コンビが王国に屈した。伊藤は「自信を持っていたつもりだったけれど、勝ちきれなかったのがまだまだだと感じました」と両目を潤ませた。

 立ち上がりから伊藤のスピード、早田のパワフルなフォアドライブを生かして猛攻を仕掛け、2ゲームを先取。しかし、追い込まれた中国の若手最強コンビから逆襲を受けた伊藤は「自分たちらしいプレーを出せなくなった」。続く4ゲームを連取された。

 それぞれが前回大会より「打倒・中国」に向けた自信を身に付けていた。伊藤は昨年の世界選手権団体戦などで、次々とトップ選手を撃破。戦術の切り替えの速さにも磨きをかけ、超高速卓球への進化を遂げた。伊藤の成長に呼応して早田も2月の国際大会で今大会女王の劉詩〓(2)を破った。

 コート外でも時間をかけて熟成されてきたのが「みまひな」だ。銅メダルを獲得した前回大会はドイツでの事前合宿で同部屋。夜に「蚊の足の長いやつ」(早田)という虫が出て、2人で30分かけて追い出そうとしたができず、同行していたトレーナーに退治してもらった思い出もある。今回の事前合宿も同部屋で、「部屋に入った瞬間、美誠となんか思い出すねって」は早田は苦笑いしながら振り返った。個人戦ではライバルの2人は、パートナーとして互いを尊重しながらともに成長してきた。

 決勝では敗れたが、半世紀も止まっていた時間は動かした。「本当の強さの中国と競ることできた。まだまだ伸びるチャンスはあると感じた」と伊藤。早田も「勝つチャンスはあった。でも、勝ちきれないのは何かあると思う」と課題と向き合った。

 夢はかなわなかった。しかし、日本が誇る高速コンビは立ち止まることなく、東京五輪に向けて勢いを加速させる。 (平野梓)

※〓(1)は日の下に立

 〓(2)は雨かんむりの下に文

 

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