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【スポーツ】

[体操]内村、05年以来の予選落ち 世界選手権絶望的

2019年4月27日 紙面から

男子個人総合予選平行棒で演技を中断し、左肩を押さえる内村航平=高崎アリーナで(潟沼義樹撮影)

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◇全日本選手権

 体操の世界選手権(10月・シュツットガルト=ドイツ)代表選考会を兼ねた個人総合の全日本選手権は26日、群馬県の高崎アリーナで開幕して予選が行われ、男子で五輪2連覇の内村航平(30)=リンガーハット=は6種目合計80・232点で37位に終わり、まさかの予選落ち。上位30人による28日の決勝に進めず、世界選手権の代表入りが絶望的となった。両肩に不安を抱えていた内村は5種目目の平行棒で左肩を再び負傷。集大成の舞台と見据える2020年東京五輪に向けて、暗雲が漂った。2連覇を目指す谷川翔(20)=順大=が合計85・566点で首位、昨年の世界選手権代表の白井健三(22)=日体大大学院=は21位と出遅れた。女子は寺本明日香(23)=ミキハウス=が4種目合計55・999点でトップ。

    ◇

 両肩に痛みを抱えるなど満身創痍(そうい)の内村だったが、高校2年生で初出場した2005年大会以来の予選落ち。上位30位までが進む決勝で元世界王者の姿を見ることはできなくなった。

 「練習通り。練習でできていないことは試合でもできない。それに尽きる。悔しい思いもない」

 最初の床運動から不穏な空気が流れていた。どこか不安げな様子の内村は案の定「失敗するならここかなと感じていた」という次のあん馬で「当たり前の失敗で、終わったな」と振るわず、完全に意気消沈。跳馬でも着地が場外、平行棒でも落下するなど、他種目でも精彩を欠き、エースの落日すら感じさせた。それでも最後の種目、得意の鉄棒まで演技を続けたのは王者としての誇りだったか。

 5月のNHK杯出場も逃し、個人総合での世界選手権代表入りは消滅。種目別での代表入りの可能性はわずかに残るが、水鳥強化本部長は「ゼロではないとしか言えない」と話し、08年北京五輪から11大会続いている世界大会連続出場はほぼ絶望的な状況になった。本人も「1年が今日で終わった感覚。東京五輪は夢物語。厳しい現実を見たなという気持ち」と終始、後ろ向きな発言を繰り返した。 (辛仁夏)

 

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