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【スポーツ】

[競泳]渡辺、男子200メートル平 悔しい初V、世界記録更新ならず

2019年4月8日 紙面から

男子200メートル平泳ぎで優勝した渡辺一平=東京辰巳国際水泳場で(沢田将人撮影)

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◇日本選手権

 競泳の世界選手権(7月・韓国)代表選考会を兼ねた日本選手権第6日は7日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル平泳ぎは渡辺一平(22)=トヨタ自動車=が2分7秒02で初優勝した。2分8秒57で2位の小日向一輝(セントラルスポーツ)とともに、派遣標準記録を突破して代表に決まった。小関也朱篤(ミキハウス)は3位だった。男子200メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が1分55秒79で2年連続12度目の優勝。2位の砂間敬太(イトマン東進)とともに派遣標準をクリアし代表となった。

 勝つべき相手は隣のレーンにはいなかった。ひたすら過去の自分、自身が持つ世界記録を超えることを目指して渡辺は腕をかき、水を蹴った。ラスト50メートルの時点で世界記録を上回るペースに会場は地鳴りのような歓声に包まれる。だがあとひと伸びが足りなかった。「世界記録更新を目標にしていた。すごく悔しい」。日本選手権初優勝、世界選手権代表内定の喜びはもちろんあるが、公言していた世界記録更新を逃した悔しさは隠さなかった。

 ライバルの小関は視界に入っていなかった。「周りは全然見ていなかった。自分自身との勝負、自分がいかに速く泳ぐかを心掛けていた」。50メートルからひたすら突き進み、150メートルのターンは自身が世界記録を樹立した時の1分34秒02を大きく上回る1分33秒43。「(世界記録の)2分6秒67を0・1秒更新したいとは思っていなくて、大幅に更新したかった」。過去を超えたかっただけではない。指導する早大の奥野景介コーチ(53)は「(ロシアの)チュプコフが最後の50メートルを31秒台で来ても、1分33秒4とか5で行けば消耗させることができる」と説明。2年前の世界選手権金メダリストを想定し、未知のハイペースに挑んだ。

 目標完遂はならなかったが、渡辺は「泳ぎはすごく満足できるレースだった」と手応えを口にする。世界選手権、そして東京五輪へ「200メートル平泳ぎは北島康介さんから続く日本のお家芸。東京五輪はぶっちぎりで優勝できるよう世界記録を更新したい」と宣言。世界一速い男が世界一強い男へ、193センチの大器が大いなる飛躍を期する。 (川村庸介)

 

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