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【スポーツ】

[高校野球]習志野・飯塚「失投ではない」 2発石川に脱帽

2019年4月4日 紙面から

習志野−東邦 5回裏東邦2死二塁、石川に2ランを許す飯塚。捕手兼子=甲子園球場で(黒田淳一撮影)

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◇センバツ高校野球<最終日> 東邦6−0習志野

 千葉県勢初のセンバツ制覇がかかっていた習志野(千葉)は準優勝に終わった。サイン盗み疑惑もあったが、突出したスターが不在でも束になった戦いぶりで“逆転の習志野”は印象づけた。準優勝旗を手にした竹縄俊希主将(3年)は「もう一度、イチから作り直す」と、新元号の令和での最初の夏に向けて誓った。

 逆転の習志野の士気が砕かれた。4試合すべてに救援して1失点だったプロ注目のエース飯塚が5回、石川に2ランを被弾。先発山内が左足甲に打球を受けて緊急降板。2死までこぎつけたが、スライダーを右中間に運ばれた。「失投ではない。力不足です。あのボールをあそこに打つバッターは初めてです」。今までの対戦で一番いいバッターとして迷わず、石川の名前を挙げた。

 3試合連続逆転勝ち。追いかける立場になっても粘り強かったが、決勝は勝手が違った。「いつもは5回までに点が入っていた。(この日は)まずいんじゃないかと思い、抑えなきゃと力が入った」と飯塚。送りバント、エンドランがことごとく失敗、エースにも重圧がかかった。自己最速の148キロマークにも「負けたのでどうでもいい」と言い放った。

 東邦は、打者、状況に合わせた徹底した守備シフトを敷いてきた。3回の小沢は詰まりながら右に持っていったが、内外野の芝生の切れ目近くまで前進していた右翼手に簡単に捕られた。4回に仕掛けたエンドランは併殺。一塁走者の根本は左前に落ちると判断して走ったが、前に守っていた左翼手の網に掛かった。主将の竹縄は「いつもなら落ちる打球だった。研究されていた。技術以外の部分でも相手が上だった」と脱帽した。

 千葉県勢初のセンバツ優勝は逃したが、サイン盗み疑惑の雑音も乗り越え、束になって戦う強さは見せた。「大会が終わったらチームをばらしてつくり直す」のが小林徹監督(56)の流儀。そうして、控えも含めた全選手のモチベーションを上げる。「5試合もさせていただいて、これ以上ない栄養をいただいた」。習志野ナインは準優勝旗とともに新たな決意を持ち帰る。 (小原栄二)

 

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