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【スポーツ】

[高校野球]習志野、センバツ千葉県勢初V王手 2年生4番・桜井がV弾!

2019年4月3日 紙面から

8回表習志野無死、桜井が右越えに勝ち越し本塁打を放つ

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◇センバツ高校野球<第10日> 習志野6−4明豊

 センバツ初制覇へ王手をかけた。夏の甲子園2度優勝の習志野(千葉)が6−4で明豊(大分)に逆転勝ちして初の決勝に進んだ。ダブルスチールなど足を使った試合巧者ぶりで3点差を追いつき、8回に2年生4番の桜井亨佑内野手が決勝ソロを放った。千葉県勢の決勝進出は1995年に準優勝した銚子商以来24年ぶり。3日の決勝で、センバツ最多の5度目の優勝が懸かる東邦(愛知)を倒して、千葉県勢がこれまで手にしたことがない紫紺の大優勝旗を持ち帰る。

     ◇

 チームきっての努力の男が決めた。習志野は3−3の8回、先頭の桜井がカウント2−1から真ん中高めのボール気味の直球を振り抜いて右翼に勝ち越しソロ。「逆風でしたが、しっかり振り抜けました」。これが公式戦1号。3回にはバットを短く持って右前にタイムリーを放って、今センバツ初打点も挙げ「走者を返す4番の仕事ができました」と笑った。

 小学校時代に選ばれたロッテJr.で、監督だった武藤一邦さんから教わった言葉を胸にいまも刻んでいる。「バットを振る時間がなくても、バットに少しでも触るようにと言われました。ずっとそうしています」。家族で出かけるときも、車にバットを積んだ。中学は軟式だったが、ロッテJr.のチームメートだった角田、小沢ら硬式の佐倉シニア組と習志野で再会。彼らに追いつこうと、朝5時半からバットを振ったりもした。

 主砲が決めての決勝進出。小林徹監督(56)は「大事なとこで大仕事をしてくれました」とたたえながら「結束して戦うのが私たちの野球」と強調した。際だったスター選手はいない。投手陣は粘り強くエース飯塚につなぐ。

 攻撃では、アルプス席のブラスバンドの美爆音だけではなく、足も使って揺さぶる。サイン盗み疑惑騒動もあったが、3回にはダブルスチールで流れを引き寄せるなど練習に裏打ちされた小技も見せた。試合巧者ぶりで3試合連続の逆転勝ち。東邦戦に向け「個の力はかなわないが、今まで通り束になっていく」と話した。

 打点がなく悩んでいた2年生主砲に長打も飛び出して、ムードは最高潮。千葉県勢としては81年の印旛、95年の銚子商に続いて3度目のセンバツ決勝進出に、桜井は「千葉県勢初というのもありますが、チームとして優勝したい。あしたは勝ちにこだわりたい」と目を輝かせる。紫紺の大優勝旗がはっきりと見えてきた。 (小原栄二)

<桜井亨佑(さくらい・こうすけ)> 2002(平成14)年6月25日生まれ、千葉県成田市出身の16歳。180センチ、74キロ。右投げ左打ち。5歳から野球を始め、同市立下総みどり学園小時代は内野手、投手として千葉ロッテJr.でプレー。同中では外野手。習志野で1年夏からベンチ入り。高校通算7本塁打。家族は祖母、両親、兄。

 

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