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【スポーツ】

[高校野球]習志野、初4強 サイン盗み騒動はねのけ

2019年4月1日 紙面から

習志野−市和歌山 習志野2番手で登板した飯塚=甲子園球場で(松田雄亮撮影)

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◇センバツ高校野球<第9日> 習志野4−3市和歌山

 4強が決まった。第1試合では、サイン盗み騒動で揺れた習志野(千葉)が市和歌山に4−3で競り勝ち、初の準決勝に進出した。第3試合では、単独最多5度目の優勝を狙う東邦(愛知)が、筑陽学園(福岡)に7−2で勝ち。第2試合では、明豊(大分)が延長11回、1−0で龍谷大平安(京都)にサヨナラ勝ちし、春夏通じて初の4強。第4試合では明石商(兵庫)が智弁和歌山との近畿勢対決に4−3でサヨナラ勝ちした。1日は休養日。2日の準決勝は習志野−明豊、東邦−明石商で行われる。

   ◇

 騒動をはねのけた。2回戦でのサイン盗み疑惑で揺れた習志野が、市和歌山との市立校対決を制して初の4強入り。小林徹監督(53)は「臆することなく自分たちの野球してくれた」と胸をなで下ろした。

 試合を作ったのは2番手の飯塚脩人投手(3年)だった。昨秋から救援でチームを支えてきた背番号1は、2点を追う2回から早々のリリーフ登板。それでも「先発と同じ準備をしていた」と焦りはなかった。2回1死で迎えた8番・片山への3球目は、自己最速タイの146キロ。外角低めを投げきった「きょう一番」と自負する球で見逃し三振に仕留めた。

 8回には鋭い打球が左膝に直撃し、手当てのため、いったんベンチに下がった。患部にはボールの痕がくっきり残っていたが、「行きます」と小林監督に伝えてマウンドへ。その後は一人の走者も許さない圧巻の投球で相手を8イニング無失点に抑え、試合を締めた。

 打っては3打数2安打。6回の中前への打球は「新チームになって初めてかも」という適時打。自らのバットで同点に追い付き、「いいところに飛んでくれた」とはにかんだ。

 チームの柱ながら「ポジティブな考え方が苦手で、毎回打たれたらどうしようと考えている」と明かす飯塚だが、2回戦の星稜戦は「優勝候補と言われているチームに勝って自信となった」と言う。そんな中で持ち上がったサイン盗み疑惑。試合前には小林監督から「普段通りやろう。今まで通りの野球でいい」と言われ、飯塚は「気にしないで試合に入ろうと思った」と目の前の一戦に集中した。

 「昨年の秋の関東大会に行ったことも信じられない」と小林監督が口にするチーム。それが強打で勝ち上がってきた明豊と決勝をかけて争う。快進撃を支えた右腕は「どこと当たっても強豪。粘り強く戦いたい」と誓った。 (佐藤健志朗)

 

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