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【スポーツ】

[高校野球]怪物撃破! 習志野「まさか」センバツ初8強

2019年3月29日 紙面から

習志野−星稜 星稜を破り、喜ぶ飯塚(右)と兼子(松田雄亮撮影)=甲子園球場で

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◇センバツ高校野球<第6日> 習志野3-1星稜

 1回戦1試合と2回戦2試合があり、第3試合では習志野(千葉)がドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)擁する優勝候補の星稜(石川)を3−1で撃破。奥川は甲子園で初被弾するなど7安打3失点で涙をのんだ。第2試合では、市和歌山が高松商(香川)を振り切り、1967年以来の8強進出。1回戦最後の試合となった第1試合は、昨年準優勝の智弁和歌山が21世紀枠の熊本西に13−2で大勝。阪神などでプレーし、昨年8月に就任した中谷仁監督(39)が甲子園初采配で勝利を挙げた。

      ◇

 白星の大きさを物語るように、習志野ナインは抱き合って喜んだ。大会ナンバーワン投手の奥川から3点をもぎ取り、守っても粘り強く1失点。4回に右前に落ちる同点打を放った竹縄俊希主将(3年)は「(奥川は)ナンバーワンといわれるだけの貫禄と迫力があった。最後は気持ちで打ちました」と素直に勝利を喜んだ。

 対策が実を結んだ。全員がバットをひと握りほど短く持ち、打撃マシンを145キロに設定して目慣らしもした。1回に右くるぶし付近に死球を受けた“ダブル主将”のもう一人、根本が3回でベンチに退くと、チームが熱くなって奥川に向かっていった。

 4回先頭の小沢が詰まりながらも中前に運ぶと、三塁側アルプス席から大音量の「レッツゴー習志野」が鳴り響いた。美爆音に後押しされ、泥くさい安打を3本集めて追いつき、7回は兼子の右前打を足掛かりに三ゴロ失策で勝ち越した。

 継投も決まった。秋の公式戦で1試合4イニングしか登板していない右下手投げの岩沢を奇襲先発させると、先制を許した2回途中で救援エースの飯塚脩人投手(3年)を迷わず投入。自己最速の146キロもマークして7イニング1/3を3安打無失点の飯塚は「後ろがいないので抑えないといけないと思った。大会ナンバーワン投手に勝てたのは誇りになります」と胸を張った。

 打てる手を打ってV候補を倒した小林徹監督(56)は「信じられないです」と切り出し「まさかがたくさんある。奥川君から打てたのもまさか。勝ってしまったこともまさかです」と振り返った。

 試合後は、敵将からサイン盗み疑惑を指摘されたが、高野連からのおとがめはなし。夏は全国制覇が2度ある伝統校も、センバツは初の準々決勝進出。伸びしろのあるメンバーを攻守にわたって基礎から鍛えたチームが大きな白星を手にして、紫紺の大旗へ一歩前進した。 (小原栄二)

 

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