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【スポーツ】

[陸上]京大卒の山西が世界切符! 競歩・世界4位の好記録でV

2019年3月18日 紙面から

全日本男子20キロ競歩で優勝し、ガッツポーズする山西=石川県能美市で(篠原麻希撮影)

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◇競歩全日本能美大会20キロ

 今秋のドーハ世界選手権代表選考会を兼ねた競歩の全日本能美大会は17日、石川県能美市の日本陸連公認コース(20キロ)で行われ、男子は昨年のジャカルタ・アジア大会銀メダルの山西利和(23)=愛知製鋼=が世界歴代4位、日本歴代2位となる1時間17分15秒で初優勝。日本陸連の派遣設定記録(1時間20分0秒)を突破し、世界選手権代表に内定した。

 世界歴代4位、9位、10位タイが同時に誕生した高速レース。先頭でゴールしたのは「メガネが本体」と笑う京大卒のインテリウオーカー、山西だった。冷たい雨が降りしきる中、感情を爆発させるかのように力強いガッツポーズ。「やっと勝つレースができた」と声を震わせた。

 昨年のアジア大会に続き、2月の日本選手権(神戸)でもラスト勝負に敗れていた。「神戸の負け方から、どうやって勝つのか、ということだけをひたすらイメージしてやってきた」。この大会の直前は、10日間の合宿で残り2キロからのスパートを磨いた。この日のレース展開は予習通り。残り2キロで世界ランク1位の池田(東洋大)らを突き放した。

 京大工学部卒の秀才。「そこを理由に取り上げられるのは嫌だった」と肩書で注目されることは本意ではなかった。だが、昨年4月に実業団へ進み、勝負どころで勝てないレースが続いて思い直した。「陸上選手としてやっていく中での強みは何かと考えると、全てではないけど(京大卒は)1つの要因だった」。勉強と同じく理想、目標から勝ち方を逆算し、成果につなげた。

 勝利の感傷に浸ったのも一瞬。すぐに気持ちを切り替えた。「ようやく世界のスタートラインに立つことができた。世間が競歩界に求めているのはメダル。ドーハと東京五輪の2大会連続で金メダルを目指したい」。ドーハで日本人最上位メダリストとなった瞬間、京大卒のオリンピアンが誕生する。 (川村庸介)

<山西利和(やまにし・としかず)> 1996(平成8)年2月15日生まれ、京都府長岡京市出身の23歳。164センチ、54キロ。京都・堀川高で競歩を始め、2013年の世界ユース選手権1万メートル競歩優勝。翌14年に京大工学部に現役合格。16、17年と日本インカレ1万メートル競歩を連覇、17年ユニバーシアード20キロ競歩優勝。18年に愛知製鋼入社。卒論のタイトルは「部分空間同定法を用いた信号の周波数推定」。

 

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