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【スポーツ】

[陸上]23歳上原、東京五輪へ一躍ヒロイン候補! 2度目マラソンでMGC

2019年3月11日 紙面から

25キロすぎ、先頭集団で力走する上原(12)(中央)、福士(9)(右端)、岩出(11)(左端)。中央奥は優勝したジョハネス(4)=名古屋市中区で(木戸佑撮影)

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◇名古屋ウィメンズマラソン

 2020年東京五輪へ、楽しみな若手が台頭した。上原美幸(23)=第一生命=が2時間24分19秒で岩出、福士に次ぐ日本勢3位となり、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を獲得。自身2度目、国内では初のフルマラソンながら堂々の走りっぷりで外国勢と渡り合い、高い将来性を披露した。

 きっと、満足いく結果だったのだろう。上原はゴールに飛び込む時、両手を高々と挙げた。初マラソンだった昨年9月のベルリンマラソンで記録した2時間25分46秒を1分以上も更新。さらに日本勢3位となり、最大の目標だったMGC出場権を獲得した。大会の「新人賞」も受賞し、まさしく、満願成就。記者会見でも満面の笑みを浮かべた。

 「想定していた通りのレースをすることができてよかった。MGCを取ることができたので、無事帰ることができると思います」。安堵(あんど)の思いを隠すことができず、偽らざる本音も自然と飛び出した。

 2016年リオデジャネイロ五輪の5000メートル代表。ここまで高地でトレーニングをせず、長距離走も37キロが最長だった。それでも、8日の記者会見では「今回はベルリンの時と比べて、いい練習ができた。当日走るのが楽しみです」と笑顔で決意表明。不安を全く感じてはいなかった。

 自信が好走を生む。30キロまで先頭集団につくというプラン通り、スタートから先頭を走る外国人勢をピッタリとマーク。堂々と名古屋の街を駆け抜けていった。30キロ付近で集団から遅れ、単独走を強いられたものの、心は折れない。「前にいる岩出選手に何とか追い付こう」と粘り、速くなったペースにも食らいついていった。

 その結果がMGC出場権獲得。第一生命の山下佐知子監督(54)も満点の評価だ。「実力通りの結果。今の練習量からみれば、2時間24分台は120点の出来なんだろうなと思います」。もちろん、上原はさらに先を見ている。「練習量を増やすことで、まだまだ伸びるのかな。自分に期待したいと思います」。名古屋で得た追い風を背に、さらなる躍進を目指す。 (川越亮太)

<上原美幸(うえはら・みゆき)> 1995(平成7)年11月22日生まれ、鹿児島県出身の23歳。154センチ、39キロ。鹿児島女高では3年時の高校総体3000メートルで日本人トップの3位。第一生命へ進み、2016年リオデジャネイロ五輪5000メートルでは日本人でただ一人決勝へ進み15位。初マラソンだった18年ベルリンマラソンは2時間25分46秒で9位に入った。

 

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