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【スポーツ】

[バスケットボール]日本版ドリームチーム「世界驚かせる」 自力21年ぶりW杯切符

2019年2月26日 紙面から

男子バスケW杯の出場を決め、帰国会見でポーズをとる日本代表=成田市内のホテルで(神代雅夫撮影)

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 悲願のW杯出場を決めたバスケットボール男子の日本代表が25日、アジア2次予選最終戦が行われたドーハ(カタール)から成田空港に帰国した。24日にカタールを96−48で破った日本は4連敗からの8連勝でF組2位。暗黒期を乗り越えて自力では21年ぶりとなるW杯切符を手に入れた。帰国後に空港近くのホテルで行われた記者会見では世界への挑戦権を得た選手たちが早くも決意表明。中国で行われるW杯は8月31日に開幕する。

 長い夜が明けた。W杯出場を決めた日本代表が空港到着ロビーから姿を見せると、約200人のファンから祝福の歓声が上がった。選手の名前が入った手作りのうちわやポスターが揺れる中、13人のサムライは胸を張って歩いた。

 ただ、達成感に満ちることはない。主将の篠山(川崎)は「これがゴールではなく出発点。バスケをもっとメジャーに、文化にするためにも、世界を驚かせるプレーをするべきだ」と表情を引き締めた。

 日本バスケ界が総力を結集して暗黒の時代を乗り越えた。国内リーグ分立や代表チームの低迷を問題視され、2014年に国際連盟(FIBA)から資格停止処分を受けた。日本協会は川淵三郎・現エグゼクティブアドバイザーを中心として改革を断行し、16年秋にBリーグを創設した。

 17年11月からホームアンドアウェー方式で行われたW杯予選も泥沼の4連敗から巻き返した。立役者は、日本国籍を取得した210センチのファジーカス(川崎)、米ゴンザガ大留学中の八村、日本人2人目のNBAデビューを果たした渡辺。世界を知る男たちが流れを引き寄せ、最後は八村と渡辺が不在でも“国内組”の奮闘で白星街道を走りきった。

 地元開催だった06年以来となるW杯出場を決めたことにより、代表の強化も証明。3月末のFIBA中央理事会では、棚上げされていた開催国枠による五輪出場が認められる見通しだ。

 W杯を決めた直後、富樫(千葉)のもとには八村、渡辺からグループLINEでメッセージが届いた。「絵文字だけで送ってきました。日の丸の国旗が連打で」と苦笑い。「2人がアメリカで日本のために頑張っているのも知っているし、W杯に出たい気持ちが強いのも知っています。2人と一緒にW杯で戦いたい、予選はその気持ちで戦いました」と強調した。

 「日本一丸」をスローガンに世界への挑戦権を得た。代表の愛称「アカツキファイブ」の通り、日本バスケ界を照らす朝日となった。日本版ドリームチームが世界へと飛び出す。 (平野梓)

 

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