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【スポーツ】

[競泳]池江、白血病「信じられない」自ら公表 先月の豪合宿中に異変

2019年2月13日 紙面から

白血病を公表した池江(榎戸直紀撮影)

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 競泳女子のエース、池江璃花子(18)=ルネサンス=が12日、白血病と診断されたことを自身のツイッターで公表した。金メダルを目指してきた来年の東京五輪へ、厳しい状況に立たされた。池江はすでに入院し、治療に専念、4月の日本選手権は欠場するが「さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたい」とコメント。病魔に打ち勝つと誓った。

 信じられない、信じたくない。衝撃の告白だった。池江は「私自身、いまだに信じられず、混乱している状況です。ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」とツイッターに書き込んだ。

 日本水泳連盟は東京都内で緊急会見。病名も含めて公表は本人が決断したという。三木二郎コーチ(35)は「本人のモチベーション、病気に対する姿勢には頭が下がる。くよくよせず治して元気な姿で練習したいという気持ちがあふれていた。本当に前向きな姿勢で白血病に立ち向かう気持ちを見せている」と憔悴(しょうすい)しきった表情ながら、病気を克服しようとする池江の姿勢を懸命に伝えた。

 病気が判明するきっかけは先月18日から始まったオーストラリアでの合宿。三木コーチは「2週目の後半ぐらいから肩で息をする、今までに見たことがない場面があった」と振り返る。ただならぬ疲労を訴え4日に現地で血液検査を受け、早期帰国を勧められた。10日の予定を早めて8日早朝に緊急帰国し、その日のうちに東京都内の病院で検査を受け、白血病の診断が下されたという。詳しい病状について同連盟の上野広治副会長は「白血病としか言えない。全くと言っていいぐらい情報がない」と急性か慢性か等については言及しなかった。一方で所属先の吉田正昭社長は「早期発見ができたと説明を受けている」と明かした。

 東京五輪の希望の星を襲った突然の病魔。だが中学生で世界選手権、高校生でリオデジャネイロ五輪に出場し、昨年のジャカルタ・アジア大会では女子史上最多の6冠で大会MVPに輝いた。長水路での日本記録はリレーを含め10種目。ひた向きに努力を重ねて困難を乗り越えてきたからこその結果だ。

 上野副会長は「先々は非常に厳しい道のりになるが(来年の)東京五輪の代表選考会のスタートに立てるように温かく見守ってほしい」と祈るように話した。三木コーチは五輪出場について「まだ可能性はゼロではない」との表現で厳しい見通しを示しつつ「この病気と闘っていくことを決めたことによって、また新たな池江璃花子という選手が強くなって戻ってくると信じている」と語った。

 誰もが再び水の申し子としてプールで躍動し、笑顔を見せる池江の復活を待ち望んでいる。 (川村庸介)

 

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