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【スポーツ】

[陸上]福士、転倒流血で35キロ途中棄権 3・10名古屋で仕切り直し

2019年1月28日 紙面から

◇大阪国際女子マラソン

 ▽東京五輪の選考大会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の選考会を兼ねる▽27日▽大阪・ヤンマースタジアム長居発着の42・195キロ▽スタート時の気象 晴れ、気温8・4度、湿度47%、東の風1・4メートル

 5大会連続の五輪へ、まだ名古屋がある。2016年リオデジャネイロ五輪以来のマラソンに臨んだ福士加代子(36)=ワコール=は転倒の影響もあり35キロすぎで途中棄権したが、永山忠幸監督(59)は3月10日開催の名古屋ウィメンズマラソンで福士がMGCへのラストチャンスにかける可能性を示した。すでにMGC出場権を得ている小原怜(28)=天満屋=が日本人最高位の2位。4位に入った中野円花(27)=ノーリツ=が新たにMGC出場権を得た。

 2年半ぶりのフルマラソンは凄惨(せいさん)なレースになってしまった。走る福士の右ほおを血が伝い、両膝も血で真っ赤。25キロ手前まで先頭集団に食らい付いたが、それが限界だった。30キロをすぎると何度も立ち止まって膝を曲げ伸ばし。ボロボロになりながらゴールを目指した福士に、永山監督がついにストップをかけた。

 福士はレース後「25キロ手前で意識がモアーッとしてきて、やばいなと思った。足に乳酸がたまった感じもして、屈伸などで流れが変わらないかと思ったけど、変わらなかった」とコメントを出した。12・6キロ地点で、前を走る選手と接触し転倒するアクシデントに見舞われた。脚を痛めないようにと、頭から路面に落ちてしまったようだ。

 初マラソンの2008年大阪ではふらふらになりながら2時間40分かかって完走した。過去9度のマラソンで一度もリタイアなしの福士が、途中でレースをやめたのは初めて。福士は「ジョギング程度なら走ることはできたが、次のレースを考えてやめた」。未来を見据えての棄権だった。

 東京五輪への近道となる9月のMGCへ、切符獲得の機会は、国内では3月10日の名古屋ウィメンズしか残っていない。永山監督は「明日(28日)には精密検査を受けさせる。異常がなければ」と前置きしたうえで、「名古屋まで40日ある。きょうが練習になったと考え方を変えられる。一番得意なパターンにもっていける」

 リオ五輪の代表争いをしていた2016年、大阪で優勝した後に名古屋にもエントリーした(最終的に欠場)。大阪から名古屋の連戦は元々陣営の選択肢にある。ブランク明けの今大会が「練習」になっていれば、名古屋での好走は十分期待できる。永山監督は「彼女は『MGCを取りにいきたい』と言っている。まだ諦めていない」。長い陸上人生。福士の最終章はさらに続く。 (木村尚公)

 

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