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【スポーツ】

[テニス]世界ランク1位、なおみ時代 日本勢初全豪V

2019年1月27日 紙面から

◇全豪オープンテニス<第13日>

 テニスの全豪オープン第13日は26日、メルボルンで行われ、女子シングルス決勝で第4シードの大坂なおみ(21)=日清食品=が第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)をフルセットの末に7−6、5−7、6−4で下し、日本選手として初優勝。四大大会のシングルスで、男女を通じて日本勢初制覇となった昨夏の全米オープンから2連勝となった。優勝賞金は410万豪ドル(約3億2700万円)。大会後に男女シングルスを通じ、アジア勢初の世界ランキング1位となることも決まった。

 最終セット5−4、40−15のマッチポイント、大坂のセンターへのサービスをクビトバがバックハンドで高くはじいて決着がついた。2時間27分に及ぶ激闘が終わった瞬間、大坂はしゃがみこんだ。ゆっくり立ち上がって相手と抱き合い、歩きながらほほ笑むように自分のチームに視線を送った。最後まで万歳をすることはなく、静かにベンチに座り、タオルをかぶって勝利をかみしめた。涙は見えなかった。

 2014年全米から15年ウィンブルドン選手権まで4連勝したセリーナ・ウィリアムズ(米国)以来となる四大大会2連勝、そして世界ランク1位。とてつもないことを成し遂げた。なのに、優勝後のスピーチでは「人前でしゃべるのが苦手なんです。スピーチの前にメモしていたんですけど、言いたいことを忘れてしまいました」。快挙を達成しても、変わらぬ“なおみ節”で会場を和ませた。

 接戦の好ゲームだった。第1セットは互いにブレークを許さず大坂がタイブレークで奪った。第2セットは、クビトバのサーブを返せるようになってきた大坂に5−3の場面で3度のマッチポイントが訪れたが取りきれず、ここからクビトバに5−7で逆転されセットを失った。このふがいなさに大坂は涙を流してタオルをかぶりトイレットブレークを取った。

 しかし、ここからの切り替えが見事だった。まったく普通の表情に戻っていた最終セットは1−1の第3ゲームを先にブレーク。クビトバのボディーへのリターンの強打をことごとく切り返し、ラリー戦の展開ではフォアのダウン・ザ・ラインがよく決まっていた。ラケットに張るストリングの素材を今季からより強度の高いものに変え、威力を増したショットは最後まで衰えない。今大会2度の逆転勝ちを収めてきた粘り強さを発揮し、流れを2度と相手に渡さなかった。昨年の全米オープンを制してライバルのマークがきつくなる中でも、負けずにはね返して勝ちきった。四大大会2連勝で、キャリアグランドスラム(四大大会全制覇)すら見えてきた。「全仏も優勝したい。どのトーナメントでもいいプレーをしたい」。新たな女王、大坂なおみの時代がこれから始まる。

 

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