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【スポーツ】

[高校ラグビー]「桐蔭」対決、制するのは神奈川か大阪か きょう決勝

2019年1月7日 紙面から

 桐蔭対決を制するのは学園か、大阪か−。第98回全国高校ラグビー大会は7日午後2時から、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、東福岡と両校優勝した第90回大会以来8大会ぶり2度目、初の単独優勝を狙う桐蔭学園(神奈川)と、初制覇を目指す大阪桐蔭(大阪第1)が対戦する。6日、大阪桐蔭に前回大会の準決勝で敗れ、昨春の選抜大会決勝で勝った桐蔭学園は神戸市内で軽めに練習。ボールを使わず、実戦をイメージして動くなどした。前回大会準優勝の大阪桐蔭は東大阪市内のグラウンドで軽めに調整した。

桐蔭学園のエアラグビー。見えないパスを出す小西(中)=神戸製鋼グラウンドで

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◆桐蔭学園、悲願の単独Vへエアラグビー調整

 決戦前の総仕上げは、エアラグビーだ! 初の単独王座取りに挑む桐蔭学園。試合に向けた確認を一通り済ませ、練習も終わりかと思われたころだった。いったん円陣を組んだ選手たちがグラウンドに散り、再び15人対15人の実戦練習が始まったのだが、何か様子がおかしいぞ…肝心のボールがないのだ!

 「ボールがないと、より丁寧にコミュニケーションを取るようになる。それが狙いです。決勝はコミュニケーションがより重要になりますからね」と藤原秀之監督(50)。選手たちは見えないボールをパスし、声を出してボールを呼ぶ。その動きが実に滑らかだった。

 ほぼ実戦のエアラグビーは約30分間も続き、今大会はパス役に専念しているSH小西主将が果敢に突破を仕掛ける場面もあった。「ここまでも、別に隠しているわけじゃないんですが」。小西は苦笑しながら「決勝は厳しい試合になる。チャンスがあれば自分のランでトライを取って貢献したい」とキッパリ。

 コミュニケーションと飛び道具がそろえば無敵だ。実際、昨春の選抜大会決勝では、小西が前半だけで3トライを奪いチームに勢いをつけ、大阪桐蔭を破った。小西の豪脚が封印を解いた先に、桐蔭学園悲願の単独優勝が見えてくる。 (大友信彦)

タックルし気合を入れる大阪桐蔭フィフティーン=近大グラウンドで

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◆大阪桐蔭、春夏連覇の野球部に勝って肩を並べたい

 練習最後の円陣で、大阪桐蔭の主将CTB松山が「あと一つやぞ。最後まで楽しんでやるぞ」と声を掛ける。WTB兼久が「俺らは大阪を背負ってるんや」と叫ぶと、なぜか爆笑が巻き起こった。大一番を前にしても、持ち味の明るさは失われていなかった。

 悲願の日本一に挑む最終決戦には、今年度の甲子園で史上初となる2度目の春夏連覇を達成した野球部が、前回決勝に続き応援に駆け付ける。プロ入りした根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)ら4人は不在だが、松山は「去年は負けた姿を見せてしまったので、今年は勝って喜びたい」と誓いを立てた。

 高校野球界に君臨する野球部に対して、松山は「プレッシャーがある中で結果を残している」と尊敬のまなざしを向ける一方で、「悔しさもあった」と胸の内を明かした。全国優勝を成し遂げ、クラスメートの藤原や柿木蓮(日本ハム)らに肩を並べる。

 「いい空気を吸いに行こう」。綾部正史監督(43)は準決勝後のミーティングでそう言葉を掛けたという。“桐蔭対決”を制し初めて立つ頂点の空気は、味わったことのないものになる。 (山本直弘)

 

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