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【スポーツ】

[駅伝]東洋大、大会新記録で往路V 4区の相沢で青学大を逆転

2019年1月3日 紙面から

2年連続7度目の往路優勝を果たし、ゴールする東洋大の田中龍誠(平野皓士朗撮影)

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◇箱根駅伝

 前回総合2位の東洋大が5時間26分31秒の大会新記録で2年連続7度目の往路優勝を達成した。東洋大は1区の西山和弥(2年・東農大二)が2年連続の区間賞で飛び出すと、2、3区で先頭を明け渡したものの、4区の相沢晃(3年・学法石川)が1時間0分54秒の区間新記録で首位の青学大を逆転し、そのまま逃げ切った。初の総合優勝を目指す東海大が1分14秒差の2位。出雲、全日本と2冠の青学大は東洋大から5分30秒差の6位にとどまり、史上初の2度目の3冠と史上3校目の総合5連覇が厳しくなった。

 小雪が舞う芦ノ湖で、鉄紺のたすきが強さを見せつけた。東洋大の田中龍誠(2年・遊学館)が両手を広げて2年連続の優勝テープ切ると、迎えた部員が控え場所のテントで次々と歓喜の雄たけびを上げる。酒井俊幸監督(42)は「5人ともベストの走りをしてくれた。東洋としては理想的な展開だった」と選手の健闘をたたえた。

 立役者は昨年の日本選手権1万メートル8位入賞の相沢だった。青学大から8秒差の2位でたすきを受け取ると「自分で追いついて逆転する」と酒井監督に宣言した通りわずか2キロで逆転。その後もペースを落とさず、昨年神奈川大の大塚が出した区間記録を1分27秒も更新した。2006年に距離が短縮される前までの区間記録1時間0分56秒も上回り「1秒でも多く差をつくろうと思っていたので100点以上の走りができた。最後は出すという気持ちで走った。尊敬する福島の大先輩の記録を抜けてうれしい」。元マラソン日本記録保持者の藤田敦史・駒大コーチが06年にマークしたタイムを上回ったことを喜んだ。

 快走した相沢だが、昨年11月に左脚の腓骨(ひこつ)筋を痛め、「もう走れない」と周囲にもらすこともあったという。だが首脳陣から「主力がそんなことを言っていたら強くなれない」と叱責(しっせき)を受けたことで学生長距離界のエースを目指す身として目を覚ます。この日も痛み止めを飲みながら、主力としての役割を全うした。

 前回は往路優勝しながらも2位の青学大には36秒しか差をつけられず、6区で首位を明け渡した。今回は1分14秒差。酒井監督は「セーフティーリードではない」と気を引き締めるが、勢いは間違いなくついた。「今年こそ総合優勝できるように、しっかりサポートしたい」と相沢。5年ぶり5度目の総合優勝へ、復路もチームスローガン通りに、その1秒をけずりだす。(川村庸介)

 

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